ミニ・レビュー
フジファブリックの鳴らすメロディは、即効性は薄いがじわりじわりと効いてきてしまいに虜にされてしまうものが多い。しかし、表題曲のキラー・チューンぶりはどうだ。タッタッタッ タラッタラッタッタッのフレーズは強力に僕の頭の中を駆けめぐる。困った。★
ガイドコメント
1stシングル「桜の季節」から4作を通しての“四季”をテーマにしたシリーズの最終作となる4thシングル。和の情緒に満ちあふれた独特の作風で、ギター・ロック・シーンをリードする存在であることを証明している。
収録曲
01銀河
タイトルに通ずるキラキラなギターのイントロに続き、ご機嫌にチャキチャキと弾けるギターがオラオラと飛び込んできて、マラカス装備の痛快な腰振りナンバーがスタート。各メンバーの、フットワークの軽い演奏が心地良くポップな仕上がり。中盤での転調などは実にダイナミックで、演奏力の高さをまざまざと見せつける曲だ。
02黒服の人
なんとも独特なタイトルの楽曲は、別れがテーマ、といっても死別のほう。シビアで痛切なできごとを、こうしてさらりと曲にしてしまうあたりが、このバンドの不可思議な魅力でもある。記憶の中の情景がフラッシュバックするような音使いには感服してしまう。後半はほぼインストで、音だけでも否応なしに冷たい景色が思い浮かんでしまう。
仕様
CDエクストラ内容:AKANEIRO RADIO版「銀河」