ミニ・レビュー
ブーレーズさすが! 生誕80年を記念する企画のひとつだが、三人の歌手たちの選択の妙とウィーン・フィルの起用は演奏の味わいを絶妙なものに仕上げた。いずれも初録音となるマーラーの三つの主要な歌曲集は、作品も誕生を祝っているかのような雄弁さだ。★
ガイドコメント
「リュッケルト」はブーレーズ2度目の録音。マーラー・サイクルの一環として録音されたもので、マーラー所縁のオーケストラを指揮して、管弦楽伴奏付きの代表作3曲を収録。歌手陣も適材適所の豪華版。
収録曲
マーラー:
01歌曲集「さすらう若人の歌」 (グスタフ・マーラーの詩による歌曲集)
02歌曲集「リュッケルトの詩による5つの歌曲」
03歌曲集「亡き子をしのぶ歌」 (フリードリヒ・リュッケルトの詩による歌曲集)
演奏
ピエール・ブーレーズ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (1)トーマス・クヴァストホフ(BR) (2)ヴィオレタ・ウルマーナ(S) (3)アンネ・ソフィー・フォン・オッター(MS)