ミニ・レビュー
ドラマーのクリストファー脱退後の初音源となる今作。岸田繁の柔らかな人間性がそのまま表われたかのような大らかで爽やかなポップ・ソング。あらためて原点に戻ってシンプルに歌が強調された印象を受ける。(3)はバリバリのヴォコーダー・ヴォイスのライヴ音源。
ガイドコメント
パーソナルなラブ・ソングでありながら、深みと広がりを持った、くるりのシングル。軽快なグルーヴ、そして爽やかなサウンドに乗せた、岸田繁のヴォーカルが実に心地よい。
収録曲
01BIRTHDAY
心跳ね上がるリズム、繊細でキラキラしたアンサンブル、透き通ったコーラス、アコーディオンやピアノで深みを増したサウンド……。すべてがぶつかりまるではしゃいでいる音の粒子のようだ。どこまでもポップに仕上がった14thシングル!
02真夏の雨
緩やかなサウンドの波状に身を任せば、深海に落ちていきそうだ。ギターの響きは水の中に差し込むくねった日差し。好きな人を想うこの曲は、ノスタルジックな匂いを漂わせ、聴き手に「あの人」を想う風景を浮かび上がらせる。
03水中モーター (Live at Zepp Tokyo、Nov.20 2004)
とにかく楽しい、そんなオーディエンスの反応が伝わってくる。リフレインするギター・リフ攻撃、タイトなリズムに絡むベース・プレイは圧巻! ライヴならではのグルーヴを余す事なく収録している。