ミニ・レビュー
バンド結成後即自主レーベルを立ち上げ、他バンドとのコンピ盤などで注目された3ピースのファースト・マキシ。やわらかくスタンダードなリズムと、真っ直ぐに突き抜けた軽やかさ。ありがちだけど、真似はできない。さっぱり系だけど、ユニーク。フル・アルバムが待たれる。
ガイドコメント
2003年に結成されたギター・ポップ・トリオのメジャー・デビュー・シングル。インディーズで発表した作品同様に、どこか切なくなるような懐かしい気持ちにさせる楽曲と、耳に残るメロディが心地好い。
収録曲
01スワロー
前に進むために、色褪せることのない恋人との思い出を振り切ろうとする、音速ライン流“別れ歌”。ブラック・ミュージックの匂いがするファンキーなイントロから王道ギター・ロックになだれ込む瞬間がスリリングだ。
02相合傘
雨が降っていても、愛する人と一緒にいられれば楽しいのさ……。どんなに辛い時でも気持ちの持ち方次第で前向きに生きていくことができるはず。そんなに優しさと希望にあふれたアコースティック・ソングだ。
03C/T/Y
イントロにおけるエレクトリック・ギターの饒舌なフレージングからして、どこか突き抜けた感のあるドリーミーなギター・ポップ。日本語の語感を活かした表現にこだわり続けてきた彼らにしては珍しく英語詞が頻出することにも注目。