ガイドコメント
2005年にバンド結成10周年を迎えるPIERROTの初シングル・ベスト。デビュー・シングル「クリアスカイ」から「MYCLOUD」まで、15曲すべてがチャートTOP 10入りしているという、まさにヒット・ベストだ。
収録曲
01クリア・スカイ
02MAD SKY-鋼鉄の救世主 (メシア)-
03ハルカ…
04ラストレター
05CREATURE
06AGITATOR
重厚感のあるサウンドに包まれ、摩訶不思議な異空間に迷い込んだような世界に誘われる曲。ビジュアル系路線をまっしぐらな曲だが、ポップな楽曲へと移行する兆候も見え隠れして面白い。
07神経がワレル暑い夜
ビジュアル・ロックがパンク・ロックに近づいたような、一気に疾走していくサウンド。高い演奏力をうかがわせる曲であるとともに、中盤からの歪んだ展開からは、一筋縄ではいかないこのグループの魅力を痛感させられるナンバー。
08DRAMATIC NEO ANNIVERSARY
激しいロック・サウンドだけでなく、デジタル的なサウンドも取り入れた曲。ビジュアル・ロックがより進化しつつある状況が垣間見えるような、ワイルドさと繊細さをあわせ持った興味深いナンバー。
09COCOON
さわやかに疾走感あふれるアメリカン・ロック・サウンドを展開するこの曲は、バンドの評価を一気に上げたマスト・アイテムだ。ただのビジュアル系とはひと味もふた味も違う完成度の高さがうかがえる。
10壊れていくこの世界で
叙情的な雰囲気もあるロック・バラード。ある意味で線が細いともいえるヴォーカルがかえって楽曲のアクセントとしていい味を出しており、バンドの好感度をアップさせるのに一役買っている。
11PSYCHEDELIC LOVER
疾走しまくるギターを武器に、サイケデリックな雰囲気も残しながら、見果てぬ荒野に向かってドライブを加速させていくようだ。その思い切りの良さが大きな魅力のひとつとなっており、バンドの勢いを感じさせる。
12HILL-幻覚の雪-
歌詞のなかで展開される言葉の数々を拾い上げてみると、まさにビジュアル・ロックの王道。しかし、楽曲の骨格はあくまでも親しみやすく、それがこのバンドの人気を高めているゆえんだろう。
13ネオグロテスク
14薔薇色の世界
15Smiley Skeleton
16MYCLOUD
ビジュアル、パンク、オルタナティヴ、ポップなどおよそすべてのロックンロールが融合したサウンドを展開する彼ら。新時代のビジュアル・ロックの旗手として、このコンパクトな曲でも堂々とした佇まいを見せている。