ミニ・レビュー
しばらく鳴りを潜めていたRIZEだが、2005年2月に山嵐とのバトルCD『革命』で復活を果たし、このベスト盤でそれまでの活動を総括してからまた新たにシーンをかき回す魂胆なのだろう。オルタナ、ヒップホップ、パンクなどのいいとこ取りをエモーショナルに昇華。さて、次は?
ガイドコメント
RIZEの初のベスト・アルバム。デビュー・シングル「カミナリ」から「Gun Shot」までの全9枚のシングルと、そのカップリング曲でアルバム未収録の曲、メンバーの収録希望曲、さらに未発表曲も含む全20曲を収録。
収録曲
01I CAN'T LIVE WITHOUT MY RADIO (ZEEBRA MEETS RIZE)
02カミナリ
音楽界に“カミナリ”を落とすことを高らかに宣言したデビュー・シングル。英語を自在に操るバイリンガルならではのラップと卓越した演奏力で、Jミクスチャーのレベルの高さを証明。楽曲にみなぎるエネルギーは雷のごとし。
03Why I'm Me
2ndシングルのテーマは、これまで支えてくれた友人やJesseの父であるCharへの感謝とリスペクト。そんな気持ちをぶつけたラフなラップと、3ピースとは思えないブ厚い音でバンドの熱いソウルを表現。
04MUSIC
初代メンバーTOKIEの破壊的なチョッパーで幕をあける、バリバリのハードコア・ミクスチャー。深さのある声と美しい英語の発音、テクニカルで緻密な音像は洋楽としても通用しそうなグローバル感を持っている。
05必殺
06NAME
盆踊りばりのゆるーいハンドクラップ、耳に残るシンプルな言葉とメロディがピースフルな空気を醸し出しているロック・ナンバー。ファンや音楽が好きという気持ちが言葉や音の隙間から伝わってくるようだ。
07WARP
08Light Your Fire
日本人のくすぶっている“心に火をつける”ためにJesseが渾身のスクリームで魅せるハードなナンバー。地を揺らすような重さのあるギター・リフやサウンド・エフェクトを駆使した音など、すべてから攻めの姿勢が感じられる。
09日本刀
10Dream Catcher
音を極力タイトにしたアレンジで、楽曲に凛とした強さと繊細さを生み出したメロディアスなミディアム・ナンバー。現実と夢の間で葛藤する心に“自分を信じろ”と言い聞かせる強い意志が、聴く者にパワーを与える。
11JAPONICAN
12JAMMING
13Future Child
14ALL STAR
1502
メンバー・チェンジを経た新生RIZEの新たな意気込みを注入した、デビュー・シングル「カミナリ」の続編的楽曲。4人になり、厚みを増した吠えるギターと暴れるリズムが共振。心地よい轟音が脳みそに突き刺さる。
16ONE
17VIBRATION〜Introducing Def Tech
彼らの友人でもあるDef Techをフィーチャーした楽曲。Def Techの流麗なライミングや横ノリのリズム、そしてRIZEのクールなヘヴィさが融合し、不思議なレゲエ・フレーヴァーを漂わせている。
18Gun Shot
19ツバサ
20FAR EASTERN TRIBE