ミニ・レビュー
知る人ぞ知る近藤の待ち望まれたデビュー盤。バッハから同時代音楽までを均等な視点でアプローチすることの出来る貴重なピアニストらしく、作品構造に対する明確なヴィジョンが鮮明だ。曇りなく声部を弾き分ける明晰なタッチも、クールではあるがドライではない。★
ガイドコメント
1894年の習作を含め、シェーンベルクのほぼ全作を収め、ウェーベルンとベルクの主要作品を加えた新ウィーン楽派の、ほぼ全貌が見渡せるピアノ曲集。近藤は東京芸大出身のピアニストで、これがデビュー盤。
収録曲
013つのピアノ曲op.11 (シェーンベルク)
026つのピアノ小品op.19 (シェーンベルク)
035つのピアノ曲op.23 (シェーンベルク)
04組曲op.25 (シェーンベルク)
05ピアノ曲op.33a (シェーンベルク)
06ピアノ曲op.33b (シェーンベルク)
073つのピアノ曲 (1894年習作) (シェーンベルク)
08変奏曲op.27 (ウェーベルン)
09子供のための小品 (ウェーベルン)
10ソナタop.1 (ベルク)