ミニ・レビュー
作家・石田衣良が自らの小説で取り上げたクラシック作品を選び、そのそれぞれを、原文とイメージ写真と曲や作品にまつわる自らのショート・コメントで色づけた、読んで聴いて想像が膨らむアンソロジー。時代を横断する音楽の断片が妙に惻々と心象を刺激する。
ガイドコメント
直木賞作家、石田衣良の小説『池袋ウエストゲートパーク』シリーズに登場するクラシック音楽の中から、石田が全面監修して選んだコンピレーション・アルバム。ライナーノーツももちろん石田が執筆。
収録曲
01弦楽セレナード〜第1楽章 (チャイコフスキー)
02春の祭典〜春のきざしと乙女たちの踊り/誘拐の遊び/春のロンド (ストラヴィンスキー)
03亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル)
04弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」〜第2楽章 (シューベルト)
05弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」〜第4楽章 (シューベルト)
06弦楽セレナード〜第3楽章 (チャイコフスキー)
07鳥のカタログ〜キガシラコウライウグイス (メシアン)
08十字架上の七つの言葉〜ソナタ/ラルゴ 父よ、かれらをおゆるしください。かれらはなにをしているかを知らないからです (ハイドン)
0918人の音楽家のための音楽〜Section 3 (A/B) (ライヒ)
10マタイ受難曲〜アリア:わが心よ、おのれを潔めよ (J.S.バッハ)
演奏
(1)スティーヴ・ライヒ&ミュージシャンズ (2)ロバート・アーヴィング指揮 ニューヨーク・シティ・バレエ管弦楽団 (3)ダニエル・バレンボイム指揮 パリ管弦楽団 (4)フェルメール弦楽四重奏団 (5)イヴォンヌ・ロリオ (6)ケラー弦楽四重奏団 (7)ニコラウス・アーノンクール指揮 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス (8)モニク・アース(P)