ミニ・レビュー
現在の2MC編成になって最初のフル・アルバム(通算2作目)は、彼らの持ち味のひとつである“歌もの”路線を強調。詞を形成する語彙がとことん前向きなのを含め、もはや趣はJ-POPにかぎりなく近接。コア層よりも一般大衆層で熱烈な支持を獲得しそう。
ガイドコメント
作品をリリースするごとに新しいスタイルへの挑戦をテーマにしているI THE TENDERNESS。今作では、ポップスに挑戦し、ヒップホップ的ポップス、つまり、歌モノ重視のヒップホップを聴かせてくれる。
収録曲
01READY OR NOT
2ndフル・アルバム『READY OR NOT』の冒頭を飾るタイトル曲。ゆっくりでも着実に前へ進もうという彼ららしいポジティヴさを全面に出したナンバー。イントロの優しいフレーズや中音域のコード・ワークなど、曲全体を通して効果的に使用されているピアノに注目。コアなヒップホップ・ファンより一般リスナーにアプローチするポップな仕上がりとなっている。
02GO
ファンキーなギター・カッティングからはじまる、ポップでロックなパーティ・チューン。ライヴでオーディエンスが大合唱しそうなkタッチ? なフックや巧みなコール&レスポンスなど、多彩な仕掛けが曲中にちりばめられている。タイトルは「前進あるのみ」という彼ららしいポジティヴなメッセージをそのまま表現。
03UNLIMITED JOURNEY
人生を切磋琢磨しながら歩んでいく若者を“冒険者”にたとえた応援ソング。彼らの得意とする“歌もの”路線を踏襲しつつ、野性的でタイトなラップが楽曲の緩急を際立たせる。ピアノ・フレーズを残してフェイド・アウトしていく印象的なエンディングには、まだ終わらないこの旅(ジャーニー)の続きが象徴されているようだ。
04SUNSHINE
05RADIO JACK
06ダイナマイト☆スター
07RHYTHM HEALIN'
08BIG SHOUT OUT
09MELTING POINT (feat.KRSS&0364)