ガイドコメント
ベスト・アルバムの大ヒットを経て久々にリリースされる、2年2ヵ月ぶりの5thオリジナル・アルバム。ヒット・シングル「シスター」「黄昏ロマンス」「ネオメロドラマティック」を含む充実の全14曲入り。
収録曲
01Ouch!!
女の心がわからない男性は、いつまで経ってもモテやしない。世の中のワガママな女性たちが、男へ求める理想論をポルノグラフィティが代弁。逆に捉えれば、だから女心は謎なんだという男側からの返答ソングでもある。
02ネオメロドラマティック
ズンズンと響き冴えわたるビートが、自然と身体を躍動的な気分へと導いていく。サビメロのリズミックな表情は、強烈なインパクトを耳と胸に残してくれる。無条件で熱狂の渦へ堕ちたい人ならば、これを手にノリまくれ。
03東京ランドスケープ
東京で暮らすということは、人生との戦いの日々でもある。何かをつかもうとするからこそ、ここに僕らは存在する。ときには、弱い自分が頭をもたげ切なさへ打ちひしがれる。そんな東京で生きる人たちへ向けた哀援歌。
04We Love Us
大切な人との生活を手にした幸せの日々。もちろん波風たてないよう、僕は彼女の気持ちを立てながら暮らしていく。平凡であることが幸せというが、その幸せを得るために我慢することも平凡を得るための努力という歌。
05黄昏ロマンス
ストリングスの音色を小粋に配色。愛しい人と繋がり合うことの意味を、身近さや未来へ向けた想いも見据えながら、優しく歌いかけていく。こういう人生を描いたラブ・ソングを聴くと、胸に温かい気持ちが宿ります。
06Twilight、トワイライト
突然、幻想的な世界へ誘う扉を開いてしまったような気分。現代が創り上げるおとぎ話というのは、こういう地球規模のスケールから、小さな心の中へ潜む愛の気持ちへフォーカスを絞り、描写していく歌を指す気がする。
07ROLL
サビメロで始まる歌が冒頭から気持ちをガンガン昂らせてゆくが、一気に切ない表情へと変化。君の温もりを通し愛を知ったはずなのに、君の持つ悲しさにも気づいてしまった。それでも愛を咲かせようと歌いあげていくナンバー。
08シスター
マーチングなリズムに乗せ、南欧の風を思わせるジプシー・ムードを心に抱きながら、悲哀こもった感情を綴れ織っていく。誰かに心を委ねながら、人は自分の気持ちのバランスを取っていく。とても深い想いを携えた楽曲だ。
09ドリーマー
現実の僕は情けない存在。でも、夢の中では君だって征服できてしまう。つねに夢想し想いたかぶらせていく、孤独なドリーマー。そんな優男の心情を、開放的に躍動していくロック・ナンバーへ乗せ、軽快に歌いあげていく。
10社員 on the beach
この仕事をすべて片づけたら、一気に南の島へ逃避行。忙しい現代社会で生きるサラリーマンやOLたちが想い抱く気持ちを、シニカルな視点で描写。忙しい現代社会で生きる人たちへ希望を投げかけていく、心の応援歌だ。
11プッシュプレイ
小さい頃の僕を熱狂させた、あのロッカー……まだ必死で闘ってるかな? あのときの熱狂あふれるコンサート会場で感じた、たかぶった気持ち。もう一度僕自身が気持ちをたかぶらせ、ロックしてかなきゃ。そんな、感情を後押しするナンバー。
12うたかた
二胡のたおやかな旋律が、儚さを携えたおだやかな楽曲へ悲哀や切なさという絵の具を加えていく。まるで文学的な小説を読むかのように“あなた”への想いが、含み言葉を通していろいろな風景として描かていく。聴き惚れた。
13何度も
猫の視線を通し、悲しみを携えた現代社会やいくつもの感情が交錯していく人間模様を、シニカル&ロマンチックに描写。アコースティック・ギターが奏でる儚げな旋律が、歌の持つ世界観を刹那な表情へと彩っていく。
14Let's go to the answer
スタジオでセッションしていくさまから楽曲はスタート。生々しいグルーヴを主軸に据えながら、ガンガン気分を上げていく姿を表現。スケール感にあふれた楽曲だけあって、勇壮な風を感じ、楽しめる歌にもなっている。