ミニ・レビュー
迷いなく我が道を行く三人のグレイト・ロッカー。殺伐&荒涼としたムード漂う激しいラウド・ロックなのに、泣けるメロディと優しいヴォーカルのおかげでじわっと胸があたたかくなるのが唯一無二。ダンス・ビートを取り入れた(3)など、ポピュラリティも増量。
ガイドコメント
メジャー通算4枚目、3ピースとなってからは2枚目となるシングル。質の高さで他のギター・ロック・バンドと一線を画す彼らの実力が十分に出た良質ロック。3曲ともまったく趣が違うことからも彼らの懐の深さがうかがえる。
収録曲
01WHITE ROOM BLACK STAR
各パートが重低音をうならせ圧倒的なグルーヴ感で突き進む、バンドのエネルギーが漲る作品。ダイナミックでありながらもキーボードなどの細かいアレンジが施され、轟音の中にきらめくようなトリップ感を生んだ。
02THE REMAINS
やりきれない痛みや悲しみをテーマに、聴き手の心を突き刺すように張り上げる声が印象的。メロディアスで疾走感あるパワフルなサウンドに衝動をぶつけた、テナーの王道をいく楽曲。2005年発表シングルのタイトル・チューン。
03DISCOGRAPHY
叩き出されるリズミカルな16ビートと打ち込みを用いた実験的サウンドが、一瞬にしてライヴ・ハウスをダンス・フロアに変えてしまう強力なミラーボール・ロック! 脳をじわじわと蝕む呪文のような英詞のリズムもたまらない。