ミニ・レビュー
チョー有名な人なので、いまさら凄いだの偉いだの言ってもはじまらない。ギター・ファンなら、2、3枚は持っているだろうが、ギター・ファンでない人もぜひ聴いてほしい人だ。乱暴に言ってしまえば、フルトヴェングラーはいなかったとしても、後の音楽界にさしたる影響はなかったろうが、セゴビアがいなかったら、クラシック界が被る損失は大きかったに違いない。今回のアルバムは、ちょうどいいくらいに協奏曲、ソロ、バッハとバランスよく構成されていて、セゴビア入門にはうってつけのセットになっている。★
ガイドコメント
20世紀最高のギター奏者の1人であるアンドレス・セゴビアがデッカに残した名演を、彼の没後15年にまとめた1枚。セゴビアと同時代の作曲家たちのギター作品が生々しく甦る。
収録曲
[Disc 1]
01ある貴紳のための幻想曲 (ロドリーゴ)
02南の協奏曲 (ポンセ)
03ギター協奏曲ホ長調 (ボッケリーニ)
[Disc 2]
01組曲「スペインの城」 (モレノ・トローバ)
02特徴のある小品集 (モレノ・トローバ)
03コンポステラ組曲 (モンポウ)
04ギターのためのソナタ「ボッケリーニ讃」op.77 (カステルヌオーヴォ=テデスコ)
05アレグロ イ長調 (ポンセ)
06アンターニョ (エスプラ)
07ファンダンゴ (ロドリーゴ)
[Disc 3]
01前奏曲とアレグロ (デ・ムルシア)
02パッサカリア (ロンカッリ)
03ジーグ (ロンカッリ)
04ガヴォット (ロンカッリ)
056つのパバーナ (ミラン)
06ガリアルダ (サンス)
07エスパニョレータ (サンス)
08ギターのための8つの練習曲 (アグアド)
09メヌエット ハ短調op.24-1 (ソル)
10メヌエット ハ長調op.5-3 (ソル)
11練習曲第1番ハ長調op.6-8 (ソル)
12練習曲第3番イ長調op.6-2 (ソル)
13練習曲第6番ニ長調op.35-17 (ソル)
14練習曲第9番イ短調op.31-20 (ソル)
15練習曲第10番イ長調op.31-19 (ソル)
16練習曲第15番ニ短調op.35-16 (ソル)
17練習曲第17番ホ短調op.6-11 (ソル)
18練習曲第19番変ロ長調op.29-13 (ソル)
19練習曲第20番ハ長調op.29-17 (ソル)
20グラナダ (アルベニス)
21スペイン舞曲第5番「アンダルーサ」 (グラナドス)
22スペイン舞曲第10番「悲しい舞曲」 (グラナドス)
23トナディーリャ「ゴヤのマハ」 (グラナドス)
[Disc 4]
01リュート組曲第1番BWV996〜アルマンド (J.S.バッハ)
02リュート組曲第2番BWV997〜サラバンド (J.S.バッハ)
03リュート組曲第2番BWV997〜ジーグ (J.S.バッハ)
04無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番BWV1002〜サラバンド (J.S.バッハ)
05無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番BWV1002〜ブーレ (J.S.バッハ)
06無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番BWV1002〜ドゥーブル (J.S.バッハ)
07無伴奏チェロ組曲第3番BWV1009 (J.S.バッハ/デュアート編)
08無伴奏チェロ組曲第1番BWV1007〜プレリュード (J.S.バッハ)
09無伴奏チェロ組曲第6番BWV1012〜ガヴォット1&2 (J.S.バッハ)
10無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番BWV1004〜シャコンヌ (J.S.バッハ)
11リュートのための前奏曲BWV999 (J.S.バッハ)
12無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番BWV1006〜ロンド風ガヴォット (J.S.バッハ)
13リュートのためのフーガBWV1000 (J.S.バッハ)
14無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番BWV1001〜シチリアーノ (J.S.バッハ)
15リュート組曲第1番BWV996〜ブーレ (J.S.バッハ)
演奏
アンドレス・セゴビア(G) [1] エンリケ・ホルダ指揮 シンフォニー・オブ・ジ・エア (3)フェリックス・ガリミール,ユージン・バーゲン(VN) アーサー・グラニック(VA) ヤッシャ・ベルンステイン(VC)
録音
[1] (1)(2)58.5 (3)61.5 [2] (1)69.12 (2)(5)58.4 (3)64