ガイドコメント
90年発表のデビュー・アルバム。ビートルズやクイーンなどが引き合いに出されるほどのポップ・センスが最大の魅力。ジェイソン・フォークナーがメンバーとして参加。6曲にも及ぶボーナス・トラックも嬉しい。
収録曲
01ザ・マン・アイ・ユースト・トゥ・ビー
自ら「まさにこれがジェリーフィシュの誕生」と評す、初期における金字塔。ブルージィなメロディとアンディの泣きのヴォーカルにグっとくるバラードだが、荘厳な空気を湛えたアレンジには、すでにマニアぶりがしっかりとうかがえる。
02ザット・イズ・ホワイ
シングルにもなったポップなミドル・チューン。彼らにしては無難な感も否めないが、マイナーからメジャーへのドラマティックなメロディ展開、ビートルズの匂いがプンプンするコーラスは、ファンをニンマリさせてくれる。
03半分裸の王様
04アイ・ワナ・ステイ・ホーム
こんな穏やかに晴れた日は、カウチでゴロリ……。そんなインドア派にオススメしたい、至福のアコースティック・ナンバー。ジェイソンのギターはそよ風のように優しく、そして甘美なトランペットは小鳥のさえずりのようだ。
05彼女はまだ彼が好き
ゴスペル調の厳粛なイントロに酔ったところで、不意に切ないメロディで切り出される、哀しい新妻の物語。そのシリアスな詞世界を崩さず、それでいてポップに仕上げた絶妙のトラック・メイクは、ポール・マッカートニーばりの仕事だ。
06オール・アイ・ウォント・イズ・エヴリシング
これぞ、超パワー・ポップ。一言で言えば激キャッチーなハード・ロックだが、アンディいわく「アズテック・カメラとチープ・トリックをくっつけた」とのこと。ほかにもロック・ファンをニンマリさせる仕掛けがてんこ盛り。
07彼女のあやまち
08ベッド・スプリング・キッス
妖艶なメロディに乗せて描かれる、ある殺人者の物語。アダルトなムードがムンムン立ち込める、メランコリックなボサ・ノヴァ・ナンバーながら、しっかりポップに仕上げている。彼ら自身、初期の金字塔と自賛している秀作だ。
09ベイビーズ・カミング・バック
ワム!・ミーツ・プレスリーといった趣の、まさにポップ・ファンにどストライクなカントリー・ポップ。アンディいわく「10分36秒で書いた」(!)そうだが、そのカラフルなアレンジには相当な時間をかけたはず。
10コーリング・サラ
彼女への想いをストレートに綴った愛らしいラヴ・ソング。ザ・ウォーターボーイズの「ア・ガール・コールド・ジョニー」にインスパイアされたそうだが、随所にクイーン的なアレンジを加え、麗しいポップ・チューンに仕上げている。
11ノー・マター・ホワット (ライヴ)
12幸せのノック〜ザット・イズ・ホワイ (ライヴ)
13半分裸の王様 (ライヴ)
14ジェット (ライヴ)
15彼女のあやまち (ライヴ)
16ベイビーズ・カミング・バッグ (アコースティック・ライヴ)