ミニ・レビュー
アルゲリッチと気のおけない仲間たちのアンサンブルを収録した3枚組セットである。シューマンのピアノ五重奏曲のように、一発勝負のライヴ録音であるが故に、合奏の緻密さよりも勢いが表立った演奏もあれば、ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番のように、既発売の盤より引き締まった演奏も収録されており、彼女のファンにはこたえられないセットだろう。デラハントがピアノを担当したドヴォルザークのピアノ四重奏曲第2番が、音楽を無理なく息づかせ、ノスタルジックな色合いをも大切にした名演である。
ガイドコメント
アルゲッリチが、若手育成のために開いているルガーノ・フェスティバルの2002年から4年にかけての記録をまとめたアルバム。ここから大きく羽ばたいた人材も出て、きらきら光る才能の競演が凝縮されている。
収録曲
[Disc 1]
01交響曲第1番ニ長調op.25「古典」 (2台ピアノ版) (プロコフィエフ/寺嶋陸也編)
02バレエ組曲「くるみ割り人形」op.71A (2台ピアノ版) (チャイコフスキー/エコノム編)
03ピアノ三重奏曲第2番ホ短調op.67 (ショスタコーヴィチ)
[Disc 2]
01ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調op.108 (ブラームス)
02ピアノ三重奏曲第1番D.898 (シューベルト)
[Disc 3]
01ピアノ五重奏曲変ホ長調op.44 (シューマン)
02ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調op.105 (シューマン)
03ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調op.87 (ドヴォルザーク)
演奏
[1] [3] (1)(2)マルタ・アルゲリッチ, [1] (1) [2] (2)イェフィム・ブロンフマン, [1] (2)ミラベラ・ディーナ(P) [1] (3) [2] (1)マキシム・ヴェンゲーロフ(VN) [1] (3) [2] (2)ゴーティエ・カピュソン(VC) [2] (1)リーリャ・ジルベルシュタイン(P) [2] (2) [3] (1)(3)ルノー・カピュソン, [3] (1)ドーラ・シュヴァルツベルグ(VN) [3] (1)ノーラ・ロマノフ=シュヴァルツベルグ(VA) マーク・ドロビンスキー(VC) [3] (2)ゲーザ・ホッス=レゴツキー(VN) [3] (3)ワルター・デラハント(P) リダ・チェン(VA)