ミニ・レビュー
この楽器を知り尽くした大御所ゆえに、アルバムの中核を占めるハーピスト=コンポーザーによる作品はまさに聴き応え十分。また、小ぶりなブリテン作品でもハーモニクスを含む音色の味わいを絶妙にとらえている。慣れ親しんだ和の味わいにもとづく自作2題も嬉しい。
ガイドコメント
日本ハープ界の育ての親、モルナールの遅すぎる第2作目。今回は、自作・編曲は3曲にとどめ、主にオリジナル作品中心に編んでいる。ハープの美しさ、可能性といったものが一般のファンにも分かる内容だ。
収録曲
01モルダウ (スメタナ)
02シューベルト・ファンタジー (トルネチェック)
03つむぎ車 (アセルマン)
04噴水 (ツァーベル)
05モーツァルトの主題による変奏曲 (グリンカ)
06キャロルの祭典〜間奏曲 (ブリテン)
07夜の歌 (サルツェード)
08エレジー〜ハープ・ソロのための古き日本への追想 (モルナール)
09さくら変奏曲 (モルナール編)