ガイドコメント
CHEMISTRYの3rdアルバム。「YOUR NAME NEVER GONE」「アシタへカエル」など7曲のタイアップ曲を収録し、2人の歌の存在感がより際立った傑作に仕上がっている。
収録曲
01Intro-lude
02Us
気持ちいいくらい明るくハツラツとしたクライマックスへの展開が魅力のダンス・ポップ・チューン。抜けるような開放感と爽快感がタップリで、“地図のない道を求め……”の詞もピッタリなダイハツ「MOVE」のCM曲。
03YOUR NAME NEVER GONE
美しくも儚げなストリングスをR&Bテイストのスウィート・メロディに乗せた9thシングル。痒いところに手が届くツボを心得たコーラス・ワークが、サビでよりその浸透力を発揮するミディアム・チューン。
04my Rivets
ラップ風に滑らせるヴォーカルと、鷺巣詩郎のオーケストラチックなアレンジがかみ合い、緊張感と疾走感が淀みなく流れるダンス・チューン。ヴォコーダー風のアクセントからの展開がより抜けた感じでグー。
05This age
苦悩ある日々を乗り越えて、今がある。喜びや悲しみを通り過ぎて、自分がある……足の爪先で大地を噛むようにしっかりと自分を見つめ直しながら歌うミディアム・スロー・ナンバー。月光が輝く夜が似合う曲。
06Bound for Identity〜dear friend〜
涼しげな夏の夕暮れのような清涼感が一気に広がるナンバー。どこまでも突き抜けていくような派手さはないが、キメ細やかな表情を持ったメロディが、上質感を保つクールなサウンドに重なって、スタイリッシュな曲。
07〜Street Sounds of Naples、Italy〜
08meaning of tears
川畑が作詞を手掛けたハートウォームなナンバー。しっとりとしたストリングスのアレンジは森俊之によるもの。胸をぐっと打つ質の高いサウンドは、眼を見張るだけのものがある。愛しい人を想って聴くのには最適。
09Ordinary hero
ドラマティックなメロディ・ラインが鋭く駆け抜けるファンキー・ダンス・チューン。フェンダー・ローズからエレキ・ギターへとサウンドの表情が変わる展開など、起伏が激しい。強い熱が感じられるナンバー。
10Now or Never (CHEMISTRY meets m-flo)
11So in Vain
失ってみてはじめてわかる大切さ……そんな心境を見事なハーモニーで表現した曲。決して重くならずに、軽快なリズムと明るい曲調でサラッと歌い上げているそのムードは彼らならでは、といえる。
12赤い雲 白い星
細かく刻まれるギター・リフからボッサ・サウンドが心地よく響くポップ・チューン。タイトルどおりに見上げた空を思わせるスケールの大きい、幸福感あふれるサウンドが、ステップを踏むように進んでゆき爽快。
13Interlude
14アシタヘカエル
見栄を張って窮屈に生きるより、自分の歩幅でゆっくりしっかり前を向いて歩いて行こう、というメッセージが込められた曲。デビューから突っ走ってきた彼らが、自然体で行こうと自らに言い聞かせて歌う雰囲気がイイ。
15いとしい人
堂珍がプロデュースしたこの曲は、川畑の口笛や笑い声を採り入れたりして、肌身の温もりを前面に押し出したハートウォームなナンバー。ありふれた街並みに佇むような素朴さが、安堵感を与えてくれる。