ガイドコメント
シングル「*〜アスタリスク〜」「ラヴ・パレード」「お願い!セニョリータ」「キズナ」を収録した3rdアルバム。デビュー曲をハリウッドでリミックスした「Kirikirimai(Fantastic Four Remix)」も収録。
収録曲
01yumekaze
日本テレビ系野球中継『THE LIVE 2005』のイメージ・ソング。バンド・サウンドにストリングスが融合し、いかにもレンジらしい雰囲気で盛り上がる。アルバムのオープニングにふさわしいクリーン・ヒット的ナンバー。
02夢人
レンジ流エレ・ポップ。サウンドのみならずリリックもミクスチャー。おちゃらけつつもシリアスさもあって、前向き感がとてもいい。やる気があるのかないのかわからない最初のセリフにも注目。
03お願い!セニョリータ
イントロのフラメンコ・ギターにビックリ。気付けば、雄叫び、掛け声、コーラス、豪快なギター・リフが暴れる、“夏バカ”なノリノリ・アッパー・チューンに様替わり。本人出演の微炭酸ビタミン飲料『MATCH』CMソングとして話題に。
04Winter Winner
沖縄出身の彼らが妄想で書いたという冬の情景はこんなにもアツい! 気分はノン・ストップ直滑降、厚みのあるコーラスも、このハイ・テンションでアゲアゲなウィンター・チューンをより勢いのあるものにしている。
05CRAZY BAND
淡々としたなかにも生々しさを含んだミクスチャー・ナンバー。一筋縄ではいかない、“ちょっとてごわいぞ、コイツら”と思わせる雰囲気がいい。意外とネガティヴなリリックで、この気まぐれ感、ひねくれ加減は彼らならでは。
06雨
振り幅の広い音楽性でやりたい放題の彼らがジャズに急接近。クールでジャジィなサウンドから放たれるオレンジレンジ波が、脳内を心地よく刺激する。リラックスして聴くことができるオトナな1曲。
07GOD69
本人出演のサーフ・ブランド『タウン&カントリー』のCMのBGM。一発録りならではのグルーヴ、ラウドで重量感のあるサウンドで、まさにライヴ向きのナンバー。ヴォーカル処理にもにちょっとした遊びがあるのが面白い。
08HYSTERIC TAXI
疾走するスカコア・チューン。今までの彼らがやっていそうでやっていなかったタイプの曲。沖縄の太陽の光をめいっぱい受けて、海岸線をドライヴしている気分になるかも? クラクションやエンジンのSEや“叫び”もあって楽しい。
09pe nyom pong
韓流スターの名前のようなタイトル、こういう遊び全開のナンバーがアルバムの中に普通に収まっているのが彼ららしい。シンプルなアコギのループにのって展開されるシュールな世界。ライヴで聴いてみたい気もするが……。
10盃Jammer
C.I.C(山嵐のSATOSHIと武史)がゲスト参加。ダンスホール・レゲエ本来の濃厚さに、RYOとYOHの低音一家がレンジ・テイストを注入、アッパーなダンス・チューンに仕上がっている。
11*〜アスタリスク〜
シンセサイザーをフィーチャーしたサウンドに、シリアスで格調高いリリック。万人の心に響くロマンティック度の高いポップ・チューン。ちなみにタイトルの由来は*(アスタリスク)の記号が星の形に似ているから。
12sunrise
タイトル通り、陽が昇る時の高揚感や宇宙を漂うような浮遊感をイメージさせ、無限の広がりをみせる絶妙のエレクトロ・サウンド。ラップや優しいサビのメロディとの相性も抜群によく、そのバランス感覚が素晴らしい。
13U topia
ラウドでテクノで、彼らの雑多性をまとめて詰め込んだかのようなナンバー。とことん自由で行きっぱなし感が爽快。リリックといい、セリフといい、外国人ってこんなふうに日本を捉えているんだ的視点が面白い。
14BETWEEN
これもミクスチャー。ヘヴィなギター・リフから炸裂する、ハード・ロックの熱さを身にまとったダンス・ミュージック。ある意味、混沌としているが、レンジからしたらこれも必然で、いたってナチュラル。
15re-cycle
80年代のテクノ・ポップ・テイストがサウンド全体を彩るポップ・チューン。爽やかで穏やかな印象。トラック・メイクに注目して聴くというのも、レンジの曲を楽しむためのひとつのアプローチ法。いろんな発見があるはず。
16キズナ
確信犯的に“泣かせ”を意識した壮大なバラード。二胡、三線といった楽器を取り入れ、沖縄を強く感じさせるサウンドになっている。3MCのヴォーカルの静と動のコントラストが、より楽曲をドラマティックなものにしている。
17ラヴ・パレード
映画『電車男』の主題歌として書き下ろされたミディアム・ラブ・バラード。想いの強さを伝えるかのような激しいバンド・サウンドに泣ける。愛と勇気に溢れた等身大のリリックが、たまらなくピュアでリアル。
18Natural Pop
スーパー・ウキウキ・ポップ・チューン。懐かしさを感じさせる縦横無尽なピコピコ・サウンドはもはや快感。アルバム・タイトルである『NATURAL』そのままの、自然体の5人が姿がここにはある。
19Kirikirimai (Fantastic Four Remix)
映画『ファンタスティック・フォー』のエンディング・テーマとして、世界のトップ・アーチストが集結したアルバム『FANTASTIC 4 THE ALBUM』にも収録。メジャー・デビュー・シングル「キリキリマイ」のリミックス。