ミニ・レビュー
奥深い音場のなかにシカゴ交響楽団の豊かな響きを捉えたRCAの録音は、ステレオ初期と思えないほど情報量が多い。ライナーの剛毅な指揮のもと、強靭な喉でシャープな歌唱を繰り広げるインゲ・ボルクのエレクトラが光彩を放つ。全曲盤でないのが実に残念である。
ガイドコメント
ライナー、シカゴ響による、名演として評価の高いR.シュトラウスを1枚にまとめたもの。シュトラウスを得意とし、数々の名舞台を作り出してきた。ここでもインゲ・ボルクの熱唱を得て、見事な演奏を繰り広げている。
収録曲
R.シュトラウス:
01楽劇「エレクトラ」〜エレクトラのモノローグ「ひとりだ!たったひとりだ!」
02楽劇「エレクトラ」〜エレクトラとオレストの再会「何をお望みなの、見知らぬ人よ」
03楽劇「エレクトラ」〜フィナーレ「エレクトラ!ねえさん!」
04楽劇「サロメ」〜7枚のヴェールの踊り
05楽劇「サロメ」〜フィナーレ「ああ!私にキスさせてくれなかったわね」
演奏
フリッツ・ライナー指揮 シカゴ交響楽団 シカゴ・リリック・オペラ合唱団 インゲ・ボルク(S) フランシス・イーンド(MS) パウル・シェフラー(BS)