ミニ・レビュー
SA-CDで甦った半世紀前のハイファイ録音を現代の装置を聴いたとき、芯の太い強靱で鮮烈な音質に驚嘆するだろう。「ウィリアム・テル」序曲や狂詩曲「スペイン」を聴いたとき、彩りの豊かさに加え音楽の熱気まで伝わってくる。これを名録音というのだ。
ガイドコメント
リビング・ステレオ黄金期の、最も有名な録音のひとつ。ステレオの醍醐味を存分に味わわせてくれる。フィードラー、ボストン・ポップス全盛時代の、重厚にして軽妙なサウンドが、活きいきと甦る。
収録曲
01歌劇「金鶏」組曲 (リムスキー=コルサコフ)
02歌劇「ウィリアム・テル」序曲 (ロッシーニ)
03スラヴ行進曲 (チャイコフスキー)
04狂詩曲「スペイン」 (シャブリエ)
05ハンガリー狂詩曲第2番 (リスト/ミュラー=ベルクハウス編)
06ラコッツィ行進曲 (リスト)
演奏
アーサー・フィードラー指揮 ボストン・ポップス・オーケストラ (5)パスクワーレ・カルディッロ(CL)
録音
(1)〜(3)56.11 (4)58.6 (5)(6)60.1