ミニ・レビュー
二人組ユニットが1年3ヵ月ぶりに発表した2作目は、3枚のシングル曲を含む現時点でのベスト盤的内容。ドラマ『恋の時間』の主題歌の(9)のほか、結婚行進曲をサンプリングした(4)、ダリヤ“パルティ”のCM曲(2)のパーティ・ソングなど耳馴染みのある曲のオンパレード。
ガイドコメント
男女ヒップホップ・ユニット、mihimaru GTの『mihimarhythm』から約1年ぶりとなる2ndアルバム。シングル「Love is…」「ユルメのレイデ」「YES」収録の本作は、耳馴染みの良いポップな楽曲が並ぶ話題盤だ。
収録曲
01Theme of mihimalife
アルバム『mihimalife』のオープニングを飾るインスト・ナンバー。デオダートの「スカイスクレイパー」を彷彿とさせるベース・ラインと、ソリッドなホーン・セクションがクールな、ファンク・ナンバーだ。
02ユルメのレイデ
ファンキーなベース・ラインに絡み合うブラス・セクションに導かれ、hirokoとmiyakeのコーラスへ。メロディアスな歌声とリズミックなライムが聴いているだけで楽しくさせる、ポップ・ナンバーだ。
03Love is...
mihimaruGTが2005年に掲げていたテーマ“愛”。彼らが提示した答えがこの曲。miyakeが珍しくライムではなくメロディを歌い上げ、hirokoと歌の交歓を交わす、シンプルなビートとメロディが美しいポップ・ソング。
04YES
すぐ隣にいる最愛の相手に届けたい、シンプルでありながら最高のメッセージを込めた言葉を、メロディアスな歌と優しいリリックで歌い上げたミディアム・テンポのラブ・ソング。コーラスも美しい1曲だ。
05Life Gauge
06差し入れ (feat.古坂大魔王)
レコーディング中のやり取りをサンプリングして1曲にまとめ上げた、アルバム『mihimalife』でのインタールード的なインスト・ナンバー。“古坂大魔王”をフィーチャーし、リアルなやり取りとエフェクト的に挿入される笑い声などのSEを盛り込んだ、ファンにはたまらない1曲に仕上がっている。
07emotion
大切な相手に向けて歌われる、真正面からの応援メッセージ・ソング。リズミックな打ち込みドラムと、ところどころに入り込んでくるアコースティック・ギターのアルペジオが美しいポップ・ナンバーだ。
08Darlin'
少し舌足らずなhirokoの歌い方が曲にぴったりマッチした、ソリッドなポップ・ナンバー。4つ打ちのビートと鋭く美しいギターのカッティングがカッコイイ。全編を通して奏でられるエレクトリック・ピアノのコード・ワークも聴きどころだ。
09恋する気持ち
シンプルなアコースティック・ピアノのアルペジオと、どこか懐かしいシンセが切ないイントロをリードする、美しいバラード・ナンバー。失ってしまった愛と最愛の相手。振り返って後悔しても、もう届かない思いを切々と歌い上げる。TBS系日曜劇場『恋の時間』主題歌。
10voice
美しいピアノの調べに乗せて切なく歌い上げる、3拍子のワルツ・バラード。hirokoのヴォーカリストとしての力量を最大限に発揮した、美しくもどこか物悲しい1曲だ。聴く人すべてが感情移入してしまうに違いない歌詞が切ない。
11Hurry&Dive
ドライヴ感のあるサウンドとhirokoの涼しげなヴォーカルが上手く溶け合い、聴いていて元気な気持ちになれるポップなラブ・ソング。家電量販店コジマのフレッシュグレー・キャンペーンCMソングに起用。
12マタココデ逢イマショウ
モノラル・ラジオで聴いているようなエフェクトがかかったヴォーカルをイントロに配し、そこからフェイド・インでAメロへ。スピード感にあふれたソリッドなオケに乗せて、hirokoが伸びやかに歌い上げるポップ・ナンバーだ。
13Finalize (feat.古坂大魔王)
アルバム『mihimalife』の最後を締めくくる、インスト・ナンバー。サンプリングしたレコーディング中の会話にかぶせるように、ジャジィな演奏がフェイド・インしてくる。「Theme of mihimalife」と対になる1曲だ。