ミニ・レビュー
毎回500万枚ものセールスを記録する彼らの3作目のベスト盤。「HOME」から「OCEAN」までの全シングル15曲とTBS系『恋するハニカミ!』のみで流れた「いつかのメリークリスマス」の新ヴァージョン(これがジングル+コーラス入りで最高!)を収録。
ガイドコメント
500万枚以上もの売り上げを記録したベスト『Pleasure』『Treasure』に続く、B'zの最新編集ベスト盤。本作には「HOME」から「OCEAN」までの全シングル(すべてチャート1位を獲得)に、「いつかのメリークリスマス」の新ヴァージョンを収録。
収録曲
01OCEAN
02今夜月の見える丘に
愛を訴えかける歌を歌わせたら日本で指折りな稲葉だからこその、力強いバラード。キムタクと常盤貴子が出演したドラマ『ビューティフルライフ』の主題歌としても注目を集めた、27thシングル。11thアルバムにはアコースティック・ヴァージョンで収録。
03愛のバクダン
04ultra soul
2002年リリースの31thシングル(12thアルバム『GREEN』に収録)。「世界水泳福岡2001」大会公式のテーマ・ソング。ギター+シンセの絡みの気持ち良さがやはりB'zらしい。“ウ・ル・ト・ラ・ソウル!”と弾けていくサビのラストが爽快な夏らしい曲。
05HOME
どこか物悲しさの残る曲調に、稲葉浩志の鋭く尖ったハイトーン・ヴォイスがゆったりと溶け込み、歌詞の持つ寂しさや悲しさが胸を締めつける。そして、アコースティック・ギターが淋しく響き渡るメロディには、今までのB'zにはなかった新たな風を感じさせる。
06いつかのメリークリスマス (「恋するハニカミ!」バージョン)
07熱き鼓動の果て
2002年リリースの33枚目のシングルは、爽快、痛快なロック・サウンドが気持ちいい、夏を思わせる歌だ。もちろん松本のギター・ソロが冴えており、ライヴで拳を突き上げる姿が目に浮かぶよう。「TV ASAHI NETWORK SPORTS 2002」テーマ・ソング。
08野性のENERGY
2002年ワールドカップ時にエアロスミスとの共演を得てからは、本当に洋楽ロックになんら引けをとらない、どっしりした音を聴かせている彼らの35thシングル。男らしいエネルギーに満ちた、ハード・ロック。でもメロディは聴きやすい。
09IT'S SHOWTIME!!
デビュー15周年を記念した2003年、11枚同時リリースのシングルの先頭に立ち、30作連続となる初登場1位を獲得したシングル。疾走感あふれる、痛快、爽快なロック・サウンドのナンバーだ。メタリックなギター・ソロがかっこいい。
10juice
近年のB'zはバンド感の強いサウンドを聴かせ、それはハード・ロックっぽかったりアメリカン・ロックっぽかったりするのだが、この29thシングルもやはりそんな骨太なロック・ナンバー。エアロスミスなども彷彿とさせる。
11May
ミディアム・テンポのロック・バラードで、B'zらしいメロディアスさが全面に出された2000年発売の28thシングル。一聴すると淡々とした演奏なのだが、だからこそ熱っぽいヴォーカルが生きてくる。ギター・ソロも聴きどころ。
12ギリギリchop
切れ味ある松本孝弘のギター・テクニックが全面に押し出された絶妙な楽曲。歌詞からはどんな困難も逆手にとり、追い込まれてこそ出る底力を粗々しく表現している。
13RING
切々と訴えかけるような、ミディアム・テンポのバラードで、2000年発表の30thシングル。TVドラマ『明日を抱きしめて』の主題歌。ストンリングスを効かせながらダークな雰囲気を持つサウンドが、苦しいくらいの想いを訴えかけてくる。
14BANZAI
ソロ活動全盛期の2004年にリリースされた数少ないシングル。ビールのCFソングになっただけあって、ほんとに爽快な、アメリカン・ロックを感じさせる男らしいサウンドの曲。サビ部分最後でのシャウトの男臭さがライヴ感を漂わせる。
15ARIGATO
ソロ活動が活発だった2004年のシングルで、テレビ朝日系スポーツ番組のテーマ・ソングとなった曲。ミドル・テンポのどっしりとしたバラードで、アメリカン・ロックの香りがする。誰かを応援し、応援されることを感謝するような、そんな歌だ。
16GOLD
「世界水泳福岡2001」の大会公式テーマ・ソングになった32枚目のシングルは、オーケストラのアレンジも壮大な、どっしりとしたバラードだ。恋人に限ったものではない、ある種の“人類愛”を感じさせるスケールの大きなイメージの歌詞も、感動的だ。