ガイドコメント
『Poetic Ore』に続く4thアルバム。初の映画タイアップ曲となった『まだまだあぶない刑事』オープニング曲「空の庭」や、CMソング「君の夜空」など、クールでハッピーな楽曲ばかりを収録。
収録曲
01Introduction
収録曲すべてが一発録音という、ライヴ感にこだわった4thアルバム『Grace』のオープニングを飾るのは、美しい旋律を奏でるクラシック・ギターの音色が印象的なナンバー。心地良くも力強いサウンドに、胸がはずむ。
02太陽のフライト
一聴しただけで、気分は大地と海が溶け合う極楽のリゾート。青い空、白い雲、極彩色豊かなパラダイスが眼前に飛び込んでくるかのような軽快なハッピー・チューンは、いかにも“オレペコ”らしい仕上がり。
03君の夜空
時計メーカーのセイコー「LUKIA(ルキア)」CMソングとして使用された、リラクゼーション・トラック。柔らかくたおやかなサウンドが、心地良い音のシャワーとなって、聴く者にゆっくりと浸透していく。
04光の中へ
このアルバムのキャッチ・フレーズは「この世に舞い降りたビューティフル・ミュージック」だが、このトラックはもはや美しいというよりも神々しいという域に達している。ワールド・ミュージック風味なイントロにも注目。
05グレイスフル レイン
「グレイスフル レイン」というタイトル通り、しとしとと降り続ける雨のなか、心静かに一人聴いてみたい至極のバラード。ナガシマトモコの神秘的なヴォーカルが、僕たちを異次元の世界へと誘ってくれる。
06黄金色の羽根
アルバム『Grace』に先駆け、シングルとして先行リリースされた楽曲。常夏の国ブラジルの空気を両手いっぱいに運んでくれるかのような、高揚感のあるラテン・ナンバー。ふわふわと風に舞うかのような飛翔感が感じられるはず。
07Interlude
アルバムの本質は、すべからくインタールードにあり(?)。名うてのミュージシャンたちがインタープレイを存分に楽しんでいることがうかがえる小品。わずか44秒という演奏時間ながら、存在感もばっちり。
08エメラルドの祈り
湖畔に浮かぶ月の影、夢のような二人だけの夜。シンセサイザーによるスピリチュアルな音色とメロウなサウンドに、次第に身も心も溶けていく。ナガシマトモコのちょっとクセのあるヴォーカルも聴きどころ。
09ルビィのこころ
「振り返らずに前を向いていこう」というポジティヴなメッセージが鮮やかに胸に残る、アップ・テンポなナンバー。アコースティック・ギター、ピアノによる中間部の演奏が特に素晴らしい。五感を研ぎ澄ませて聴こう。
10空の庭
初の映画タイアップ曲となった『まだまだあぶない刑事』オープニング曲。ワルツのリズムにのった、ビッグバンド・ジャズ風のアレンジが楽しい。ホットな演奏とヴォーカルにシビれるべし。理屈はそのあとだ。
11南風
南風が心地良く頬を撫でるように、しっとりとした情感に体が満たされていく。ギター、ベース、ピアノ、アコースティック・ベース、そしてパーカッションというシンプルながら繊細なアレンジが素晴らしい。
12Green Flash
透明感のある音の一粒一粒は、もはやそれ自体が奇跡ですらある。風に舞う木の葉のように軽やかなストリングスが印象的なボッサ・ナンバー。ポップスという枠にとらわれない、自由なイマジネーションにため息。
13Landscape
ジャズ、ボサ・ノヴァをポップ・コーティングしたオレペコが紡ぐ音楽には、確かに聴くものにLandscape(風景)を想起させる魔法が秘められている。美しい旋律でチル・アウト必至の幻想空間へようこそ。
14太陽のフライト (with Toninho Horta)
パット・メセニーとの共演でも知られるブラジル出身のシンガー・ソングライター、トニーニョ・オルタ。卓越したテクニックを誇るギタリストでもある彼の手によって演奏された、「太陽のフライト」のアナザー・ヴァージョン。