ミニ・レビュー
近衛秀麿がカラヤンを凌いでいる。演目は同じ「協奏交響曲」。BPOを振った近衛の録音は1937年の演奏。オケには生彩と勢いがあり、なかなかの手腕を示している。ソリストではブレインの加わったカラヤン盤(53年)に分がある。日本人としての血が騒ぐ!?
ガイドコメント
カラヤン、フィルハーモニア管の協奏交響曲に比肩する演奏として、英グラモフォン誌で紹介された近衛秀麿がBPOを振った37年の録音をカップリング。ファンにとっては、きわめて興味深いアルバムとなった。
収録曲
モーツァルト:
01協奏交響曲変ホ長調K.297b
02セレナード第13番K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
03協奏交響曲変ホ長調K.297b
演奏
(1)近衛秀麿指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 エーリッヒ・ヴェンツケ(OB) アルフレッド・ビュルクナー(CL) マルティン・ツィーラー(HR) オスカル・ローテンシュタイナー(FG) (2)(3)ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 フィルハーモニア管弦楽団 (3)デニス・ブレイン(HR) シドニー・サトクリフ(OB) バーナード・ウォルトン(CL) セシル・ジェイムズ(FG)