ミニ・レビュー
全曲がハイライトと断言できる、珠玉の18曲を収録した初のベスト・アルバムにして、ラスト・アルバム。カリスマ的人気を誇ったブルーハーツのフロントマンふたりが、ただロックンロールのみを武器に歩み続けた歴史が刻まれている。聴くたびに泣きそうになる。★
ガイドコメント
1995年にアルバム『ザ・ハイロウズ』でデビューした大御所ロック・バンド、初のベスト・アルバム。シングル曲を中心にタイアップ使用曲ばかりが収録された本作は、彼らの10年の軌跡が辿れる内容だ。入門編にも最適。
収録曲
01ミサイルマン
02スーパーソニックジェットボーイ
03胸がドキドキ
04相談天国
05ロッキンチェアー
06月光陽光
07千年メダル
08ローリング・ジェット・サンダー
09罪と罰
10ハスキー (欲望という名の戦車)
11青春
松本人志、中居正広らが主演していた日本テレビ系ドラマ『伝説の教師』の主題歌。平熱で淡々と歌い上げるヴォーカルに説得力が宿るのは、甲本ヒロトの歌い手としての存在感が大きいからだろう。鍵盤をアクセントにしたシンプルな曲調である。
12十四才
13いかすぜOK
「アクエリアス」のCMイメージ・ソングに起用された楽曲。夏場にスポーツで汗をたっぷりかいているような光景が浮かび上がってくる躍動感あふれるサウンドは、ベッタリとせず、爽やかに駆け抜けていく。開放感漲るパワフルな曲調に体も自然と動く。
14Too Late To Die
曲名を連呼するシンガロング必至の歌詞や曲調自体もシンプルさを極めているにもかかわらず、タテノリの極上グルーヴを最高潮に高めた仕上がりだ。ライヴで拳を振り乱し、歌い上げているファンの姿が透けて見えてくる豪快なロックぶりだ。
15夏なんだな
直球の曲名が物語るように、「アクエリアス」のCMイメージ・ソングに抜擢された楽曲だ。風流なアコースティック・ギターで静かに始まり、一転パワフルなバンド・サウンドに切り替わっていく展開が最高だ。夏のキーワード盛りだくさんの歌詞にも要注目。
16日曜日よりの使者
映画『ゼブラーマン』の主題歌となったこの曲は、ゆったりした手拍子とアコギ、パイプオルガン調のキーボードが快晴の爽やかな草原を連想させる。慌しい日常から一歩抜け出し、ゆとりを持ちたい人にお薦め。
17荒野はるかに
18サンダーロード