ミニ・レビュー
この企画、そもそも88年にロジャー・ウォーターズの親友エティエンヌ・ローダ=ジルが、フランス革命を題材としたオペラ「サ・イラ」を書き、その台本に触発されたウォーターズが自ら音楽を手がけたのがきっかけ。今回、17年の歳月を経てやっと日の目を見ることとなった。要はウォーターズ版「ベルばら」なのだが、ロック・オペラを想像するのは大きな間違い。サウンド、歌の雰囲気ともクラシック畑で評価されるべき王道のオペラで、むしろ彼の名前があるのが不思議なくらい。長いキャリアのなかでも飛びぬけた異色作だ。
ガイドコメント
ピンク・フロイドの中心的存在として活躍したロック界のカリスマが放つ、構想17年の壮大なプロジェクト。音楽を通じて常に自由・解放・精神を歌い続けてきたロジャー・ウォーターズが、フランス革命に見たものとは?
収録曲
●ロジャー・ウォーターズ:[1][2]歌劇「サ・イラ」〜希望あれ[3]〈DVD〉メイキングDVD (字幕付)
演奏
リック・ウェントワース指揮 ロンドン・ヴォイセズ ロンドン・オラトリー・クワイア イン・ファン(S) ブリン・ターフェル(T) ポール・グローヴス(BR) イスマエル・ロー(VO) 他