ミニ・レビュー
タイトルから想像されるように、6曲それぞれタイプの異なる作品が集められたカラフルなアルバム。なかでも「dancing of moon-light」はちょっと大人っぽいジャジィな作品で、女の子というイメージがわりと強かった彼女に女を感じる、新鮮な作品。
ガイドコメント
2006年1月発表のミニ・アルバム。ディズニー映画『チキン・リトル』の日本語吹き替え版エンディング曲となった「いつかきっと」をはじめ、コラボ曲やカヴァー曲をコンパイル。オリジナル盤とは一味違う内容の濃い1枚。
収録曲
01星になるまで
アカペラのイントロからロック調へ変わる構成。もう会えないかもしれない別れた彼のことを想い、誰かにがんばってると聞いた彼を応援しながらも、自分もがんばらなきゃ、と励まされることを歌った曲。
02いつかきっと
映画『チキン・リトル』の日本語吹き替え版のエンディング・テーマ。エレクトリックなサウンドにのせて、大丈夫という言葉をもらっただけで前向きになれるような気がする、そんな自分を信じ奇跡を信じようという曲。
03春風
ボサ・ノヴァ調の気持ちのよい曲。忘れられない昔の彼の誕生日を思い出し、大切にしていきたいという願いや、風や光を感じて散歩しながら彼を思い出している様子が、前向きに描かれている。
04君へ帰ろう
アコースティックでやさしい芯のある声で歌い上げた名曲。なんでもない一日を大切にしようという気持ちをもって愛情を深めていこうというメッセージが込められている。「君へ帰ろう」というタイトルからも、ほのぼのとした雰囲気が伝わってくる。
05dancing of moon-light
テンポの速いジャズのリズムに乗せてホーン・セクションやバンドがはじけるなか、ヴォーカルも気持ちよさそう。彼の様子をうかがって、こっちにきてくれないか待っているしたたかな女性の気持ちを歌っている。
06手紙
一緒にいても切なくなる時もある。いつまでも、できるなら笑って暮らしたい。そんな気持ちを歌った、愛するが故にせつなさが漂う曲。ピアノと歌だけで構成され、岡本真夜の原点といえる曲となった。