ミニ・レビュー
オジー・オズボーンやアリス・クーパーらにも影響を与えた劇場型ハード・ロッカーの始祖、アーサー・ブラウンが率いたバンドの初期3作。“銀河動物園”なるコンセプトで作られた『銀河動物園白書』(71年)は、オルガン鳴り響くハード・プログレ作品。興に乗るほど収拾付かなくなるブラウンの熱演が作品世界で大炎上。『キングダム・カム』(72年)は、奔放なサウンド・メイクに五感も麻痺。『ジャーニー』(73年)は、ドラム・マシーンをフィーチャーした暗黒宇宙サウンドに、唯一無二の感性が凝縮。3作すべて傑作なり。★
ガイドコメント
1971年発表の1stアルバム。クレイジー・ワールド解散後のアーサー・ブラウンが結成したプログレ・バンドによる本作は、劇場的で複雑な展開を見せる英国スペース・ファンタジーの傑作だ。
収録曲
01INTERNAL MESSENGER
02SPACE PLUCKS
03GALACTIC ZOO
04METAL MONSTER
05SIMPLE MAN
06NIGHT OF THE PIGS
07SUNRISE
08TROUBLE
09BRAINS
10GALACTIC ZOO|SPACE PLUCKS|GALACTIC ZOO
11CREEP
12CREATION
13GYPSY ESCAPE
14NO TIME
15METAL MONSTER
16SPACE PLUCKS
17SUNRISE