ミニ・レビュー
元フォザリンゲイのジェリー・ドナヒューとトレヴァー・ルーカス在籍期の3作品。オリジナル・メンバー不在で制作された『ナイン』(73年)は、米英ルーツ・ミュージックが興味深く溶け合った滋味盤。サンディ・デニー復帰後の公演音源で構成された『ライヴ』(74年)は、演奏&会場のムードがじつに和やかで、彼女のソロ作からの曲も聴ける。サンディ正式復帰(しかし、すぐに脱退)作『ライジング・フォー・ザ・ムーン』(75年)は、彼女作の楽曲がどれも魅力的な、“作曲家サンディ”堪能作。追加収録のデモ音源での歌唱も美味。
ガイドコメント
元フォザリンゲイのトレヴァー・ルーカスとジェリー・ドナヒューが中心となって結成したフェアポート・コンヴェンションが1973年にリリースした通算9作目となるアルバム。プログレ・バンドにも通じる緊張感ある演奏が楽しめる。
収録曲
01THE HEXHAMSHIRE LASS
02POLLY ON THE SHORE
03THE BRILLIANCY MEDLEY & CHEROKEE SHUFFLE
04TO ARETHA FROM PRISON
05TOKYO
06BRING 'EM DOWN
07BIG WILLIAM
08PLEASURE & PAIN
09POSSIBLY PARSONS GREEN
10THE DEVIL IN THE KITCHEN
11GEORGE JACKSON
12PLEASURE & PAIN
13SIX DAYS ON THE ROAD