K / Beyond the Sea

ミニ・レビュー

TVの主題歌で注目を集める新進シンガーのデビュー・アルバム。ソウル出身の22歳。教会で歌っていたそのヴォイスは“天国からの歌声”と呼ばれていた。なるほど、切なく美しい歌声の持ち主だ。『1リットルの涙』では彼の歌が流れると泣かされたものでした。

ガイドコメント

プロデュースに松尾“KC”潔を迎えた1stアルバムは、「over…」「Only Human」など計4枚のシングルを含む話題作。ゴスペラーズの黒沢薫、ライムスターのMummy-Dほかのアーティストも参加したクオリティの高い作品。

ニュース

収録曲

01Cover Girl

ディスコティックなフレイヴァーも漂う、アーバンなR＆Bナンバー。雑誌のカヴァーを飾る女性に恋してしまった男性の熱い思いを、エモーショナルかつ洗練されたヴォーカルで歌い上げている。

02Girlfriend

TBS系クイズ番組『世界ふしぎ発見！』でもオンエアされ話題となった、ミッド・テンポのバラード・ナンバー。別れた恋人の面影を街の中に見つけ、いつかまた会える日を思う切なくも前向きな心情を歌う、震えた声が情感たっぷり。

03Only Human

“苦しみや哀しみの向こう岸に幸せが待っている”と語りかけるように歌う、Kの歌唱力が圧倒的なナンバー。松尾潔プロデュースによるブラックなテイストにあふれつつも、普遍的な感動のバラードに仕上がっている。

04TAXI

フロア仕様の洗練されたR＆Bナンバー。メロディの強いサビ部分は開放感にあふれており、Kのヴォーカルも笑顔が浮かぶような華々しさがある。日々の疲れを癒す恋人への思いにドキドキさせられるはず。

05陸（おか）の上の舟

悲しげでキラキラとした音色のキーボードとストリングスをメインに、ベースとドラムスが支えあげるような優しさを感じさせるバラード・ナンバー。近くにいるのに叶わない、そんな恋の切なさを歌った作品。

06Beyond the Sea

Kの哀愁あふれるハイトーン・ヴォイスが活きた、大人のR＆B。“ただ会いたくて/ひとりであの海越えてきたんだ”という歌詞が、韓国から日本に歌声を届けにきたK自身の姿と重なる、胸キュン必至のキラー・チューン。

07Play Another One （feat.Mummy-D （RHYMESTER））

RHYMESTERのMummy-Dをフィーチャーした、ゴージャスなフロア向けR＆B。歌い上げ系のイメージの強いKの、リズミカルなラップ調ヴォーカルが楽しめる。Kの新たな魅力が満載された1曲。

08Fly Away

洗練されたサウンド、エロティックなメロディ、甘く響くヴォーカルと、Kの真骨頂とも言える魅力の詰まったナンバー。好きになりすぎて、いつか来る別れの前にいっそ別れてしまいたいと歌う、情熱的なラブ・ソング。

09Friends before Lovers

かすれた吐息まで聴こえてくるようなKの伸びやかなヴォーカルが、間近に感じるナンバー。全体的に美しい印象だが、セリフのような導入部もあり遊び心も感じさせる。友達以上になりたいという思いを素直に歌ったラブ・バラード。

10抱きしめたい

ピアノの旋律と壮大なストリングスが透明感のある輝きを持った、切ないバラード・ナンバー。恋人との別れを悲しむ歌詞を、胸に突き刺すように響かせるKのヴォーカル力を存分に味わえる作品。

11over...

心の機微を表わすように、時に悲しく、またこの上なく優しい表情を見せるKのヴォーカリゼーションが素晴らしい、アップ・テンポのバラード・ナンバー。何ともなしに別れてしまうような若き日の恋を歌った、切ない1曲。

12Bye My Friends

ハモンド・オルガンが神聖な雰囲気すら漂わせる、爽やかなサヨナラ・ソング。別れを新しい始まりだと思う強さを感じさせる、意志の強いヴォーカルが清清しい。卒業シーズンにピッタリのナンバー。

タイアップ

封入特典

アーティスト

K（Singer）
1983年11月16日生まれ、韓国・ソウル出身の男性ヴォーカリスト。2005年3月にシングル「over…」でデビュー。ルックスの良さはもちろん、幼いころより慣れ親しんできたゴスペルやR＆Bをはじめとするブラック・ミュージックの背景を感じさせ……

同時発売作品
K / Beyond the Sea [CD+DVD] [限定]
SRCL-6219～20 3,520円（税込） 2006/01/18 発売

プロデュースに松尾“KC”潔を迎えた1stアルバムは、「over...」「Only Human」など計4枚のシングルを含む話題作。ゴスペラーズの黒沢薫、ライムスターのMummy-Dほかのアーティストも……