ミニ・レビュー
ソロ名義のオリジナル作品としては実に5年ぶりとなるCoccoのシングル。タイトル曲はかつての聴き手に緊張感を強いるような切迫感はなく、明るく爽やかな開放感に満ちたロック・ナンバー。他の曲も鮮やかな復活を告げるに相応しい秀曲。
ガイドコメント
2001年に歌手活動停止、2005年にSINGER SONGERとして音楽シーンに復帰はしたが、これが5年ぶりのソロ復活シングル。突き抜け具合が快感を呼ぶ、ハイパー・ダンス・ロック・チューンでの帰還だ。
収録曲
01音速パンチ
ソロ名義のオリジナルとしては、2001年リリースの「焼け野が原」以来約5年ぶりとなる12thシングル。以前の張り詰めた緊張感は消え、どこまでも伸びやかな解放感あふれる歌声がダンサンブルなロック・サウンドに乗って舞い踊る、鮮烈かつ劇的な復活作。
02どしゃ降り夜空
エッジの効いたギターを核にしたヘヴィなサウンドをバックに、祈るように、求めるように歌い上げるCoccoの存在感に満ちたヴォーカルが胸を打つナンバー。ヘヴィななかにもどこか救いを感じさせる歌詞も素敵。
03流星群
ドラムのロールする響きが絶え間なく降り注ぐ流星を想起させるナンバー。これまでにない明るさと自由な感情の発露が、ヴォーカル、サウンド、歌詞のいずれからもビンビンと伝わってくる、あまりにも鮮やかな名曲。