ガイドコメント
英語アルバムを除いてオリジナルとしては13枚目となるドリカムのアルバム。「何度でも」「JET!!!」「SUNSHINE」を収録した本作、吉田美和が描く歌詞の世界を最大限に生かした制作がなされ、これまで以上にストレートに響く1枚となった。
収録曲
[Disc 1]
01愛がROCKするテーマ
ポップでカラフルなラブ・ストーリーが詰まった13th『LOVE ROCKS』の始まりを告げる、感動のプロローグ。静けさを湛えた美しい旋律に、男声ラップと吉田のソウルフルなコーラスが重なって高揚して行くさまは圧巻。
02PROUD OF YOU
「あなたのこと、絶対私が見てるから!」……、精神的にキビしい時も、明るく振る舞う気丈な友への応援歌。ゴスペル調のコーラスを従えて高らかに友を湛える吉田の歌声には、歌唱テクニックだけでは決して表現し難い、ほとばしる愛がある。
03また「つらい」が1UP
最後の待ち合わせに向かう女の子の心情を綴った、リアルな失恋目前ソング。レゲエのリズムに、大胆なホーン・セクション、メロディはどこかエキゾチックという凝ったトラックながら、あくまでポップに仕上げる中村の職人芸も秀逸。
04めまい
明日からもう、会えない……、散り行く桜を目で追いながら、二人でいた日々を回想していく、感傷的なスロー・バラード。上品なホーンと煌びやかなシンセをバックに、丁寧に想い出を紡いでいく吉田の歌声は、ただただ切ない。
05JET!!! (album version)
勝算大アリ! そんなデートを目前にした女の子の、“JET”な気分が炸裂! 吉田の超パワフルな歌唱に負けるとも劣らない、ゴージャズなホーンをフィーチャーした、フィリー・ソウル・テイストのゴキゲンなナンバー。
06哀愁のGIジョー
ふたりの生活の想い出を、共有していたGIジョーのフィギュアになぞらえた、“哀愁”たっぷりのボサ・ノヴァ・ナンバー。部屋を出て行く“わたし”の心情を語る、吉田のアンニュイなヴォーカルは、切ないながらも、なんとも心地良い。
07SUNSHINE (album version)
重厚なダンス・ビートの上を、くねるようなメロディ・ラインが滑り行く、ソカのマナーを踏襲したカリブ・テイストの作品。下がった気分を必死で持ち上げようとする主人公の心情を、気迫のこもったヴォーカルで描く。
08ていうか
彼女にフラれたばかりの男友達。っていうか私が好きなんだけど、あなたのこと……。というよくある微妙な関係を、モータウン調のキャッチーなアレンジで、あくまで明るく綴った、女の子共感度100%のキュートなラブ・ソング。
09WIFEHOOD ステ奥伝説 PART1〜主婦の精 妻の精〜
ステ奥とは、ステキな奥さんの略。初々しい新妻の奮闘を、リアルでコミカルな失敗談を交えつつ描いた、和み系・ほのぼのポップ・チューン。OLの代弁者だったドリカムも、もはや主婦の代弁者に。時は、流れる……。
10ウソにきまってる
彼の浮気疑惑に今にも泣き出しそうな友人。「大丈夫、ウソにきまってる!」と必死で元気付ける主人公。その場の雰囲気がありありと浮かぶ緊迫したサウンドに、吉田の鬼気迫るヴォーカルが際立つ、シリアスなファンク・チューン。
11空を読む (album version)
“あなた”への届かない想いを大空に馳せる、センチメンタルなスロー・バラード。「どうして人は空を見上げるんだろう?」そんな問いに、誰もが言葉にできない答えを抱くであろう、余韻を残す奥深い作品である。
12何度でも (album version)
あきらめないで叫べ、何度でも何度でも! 凹み気味な気分にガツンと喝を入れてくれること必至の、ポジティヴィティほとばしるポップ・チューン。キャッチーなメロディと、吉田節全開のソウルな歌唱は、まさに全盛期の勢いそのまま。
13SPOON ME、BABY ME
「私を愛撫して」というタイトルから想像に易い官能的なナンバー。息遣いを効果的に入れた吉田のヴォーカルは悩殺モノ。艶っぽいバラードから、ビートが次第に加速していく展開は、ドラマティックな一夜の出来事を想像させる……。
[Disc 2]〈DVD〉
01THE LOVE ROCKS SPECIAL MAKING
02何度でも (MUSIC VIDEO)
03JET!!! (MUSIC VIDEO)
04SUNSHINE (MUSIC VIDEO)