ガイドコメント
『フォークロア』も大ヒットを記録したネリー・ファータドのオリジナル3rdアルバム。前作で聴けたオーガニックなサウンドから一転し、再びヒップホップ魂に火がついた楽曲が楽しめる。ティンバランドをはじめとした豪華メンバーが参加。
収録曲
01AFRAID
セクシーな歌声がこれまでのキュートなネリー・ファータドのイメージを一瞬で覆す、ダークな雰囲気のヒップホップ/ダンス・チューン。伸びやかなヴォーカルに加えて流暢なラップを披露した、新生ネリーの第一歩にふさわしい佳曲。
02MANEATER
2006年にスマッシュ・ヒットを記録した、ティンバランド提供によるヒップホップ・チューン。エネルギッシュなメロディに乗ったセクシャルなヴォーカルと攻撃的かつ挑発的な歌詞が、まさにマンイーターのごとく世の男性諸氏を震え上がらせる。
03PROMISCUOUS
ティンバランドによって提供された、3rdアルバム『ルース』からのリード・シングル。ティンバランドとネリーとの間で、これでもかとばかりに繰り広げられる悪戯のような掛け合いが、最高にクールなヒップホップ・チューンだ。
04GLOW
攻撃的かつダンサブルなメロディ・ラインが特徴的な、ダンス/ヒップホップとエレクトロニカを融合させた個性的なナンバー。この実験性にあふれた楽曲を歌いこなすあたりに、ネリーのヴォーカリストとしての才能がうかがえる。
05SHOWTIME
ゆったりとしたメロディに心が安らぐ王道R&Bナンバー。ねっとりと絡みつくような独特のヴォーカルに乗せた甘いリリックが、聴き手の心と身体を同時に癒す。付き合い始めて間もない恋人たちにオススメのラブ・ソングだ。
06NO HAY IGUAL
ミッシー・エリオットを思わせる、ダークでエネルギッシュなヒップホップ・チューン。いかにもティンバランドらしいパーカッションを中心に据えたメロディを、軽々と乗りこなすネリーの高い実力には舌を巻くしかない。
07TE BUSQUE
日本でも人気が爆発したコロンビアの貴公子、フアネスとコラボレートした、情熱的なバラード・ナンバー。サビでかき鳴らされるフアネスの叙情的なギターと二人のコーラスは、聴き手の心をかき乱すほどに美しく、哀しい。
08SAY IT RIGHT
打ち込み音を中心に組み立てられた、クールなメロディ・ラインが印象的なダンス・チューン。どちらかといえばポップな印象の楽曲が多かったネリーだが、この曲では情熱的で洗練されたヴォーカルを披露している。
09DO IT
80年代ポップスを思わせる陽気なメロディに、思わず身体も揺れるダンス・ポップ・チューン。歌詞も含めてとにかくポジティヴな楽曲と、浮き立つようなネリーのヴォーカルの相性は抜群。すべてを忘れて踊り狂いたくなる。
10IN GOD'S HANDS
ゴスペル風の荘厳な雰囲気で始まる、ゆったりとしたバラード・ナンバー。愛の終わりを綴った歌詞と抑えめなネリーのヴォーカルは、別れの哀しみと同時に新たな愛の始まりを予感させ、ポジティヴな印象を与えてくれる。
11WHAT I WANTED
アルバム『ルース』日本盤のみに収録されたバラード。自由に飛躍するヴォーカルと切ない恋愛感情という枠に収まらない哲学的な歌詞が、“歌う妖精”の世界を見事に具現化している。ネリーの高い歌唱力が存分に楽めるナンバーだ。
12WAIT FOR YOU
打ち込みを多用したヒップホップ/ダンス・チューン。ティンバランドとネリーならではの、先取性あふれるポップなメロディが魅力だ。唯一無二の存在感を放つサウンド・メイクを、ネリーがさらに昇華させている。
13ALL GOOD THINGS (COME TO AN END)
どちらかというと『ルース』以前に発表してきた2枚のアルバムの雰囲気に近い、ナチュラルな趣きを感じさせるポップ・ソング。キャッチーなメロディ・ラインに乗せた哲学的なリリックには、ふと考えさせられるような深みがある。
14LET MY HAIR DOWN
アルバム『ルース』のインターナショナル・ボーナス・トラックとして収録された、ややダークな印象のヒップホップ/ダンス・チューン。気だるげだが攻撃性を感じさせる、ミッシー・エリオットのようなヴォーカルを聴かせてくれる。
15SOMEBODY TO LOVE
アルバム『ルース』UK盤と日本盤に収録されたポップ/ダンス・チューン。弾けるような打ち込みとスパニッシュ・ギターの旋律をあわせ、ネリーのルーツであるラテン・ミュージックとポップ・ミュージックの融合を図っている。