ミニ・レビュー
テツラフが、高度な技術に裏打ちされたとても個性的な演奏を繰り広げている。非常にアグレッシヴでテンポも速い。独自のカデンツァや即興的なフレーズなど、さまざまなところで驚かされる。ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管の演奏もとても新鮮だ。
ガイドコメント
ジンマン、チューリヒ・トーンハレの交響曲全集に続く、ベートーヴェン・チクルスの第2段階の第4弾は、ドイツ期待のヴァイオリニスト、テツラフを起用。きりっと締まった響きの中に暖かさも漂う注目すべき演奏。
収録曲
ベートーヴェン:
01ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.61
02ヴァイオリンとオーケストラのためのロマンス第1番ト長調op.40
03ヴァイオリンとオーケストラのためのロマンス第2番へ長調op.50
演奏
クリスティアン・テツラフ(VN) デヴィッド・ジンマン指揮 チューリヒ・トーンハレ管弦楽団