ミニ・レビュー
2003年デビューの佐渡島兄弟ユニットの7枚目のシングルは、中学を卒業したばかりの弟直次郎にとってメモリアルな一枚。イマドキに流されない頑なさと実直なメロディ・センスとが相まった、力強い出来栄えとなった。シングル恒例のカヴァー曲はフォークの御大・村下幸蔵。
ガイドコメント
プロデューサーに笹路正徳を迎え、新たなサウンド・アプローチに挑戦した初の両A面シングル。「夢の途中」は、夢に向かうすべての人たちにエールをおくるメッセージ・ソング。「校庭に見つけた春」は、春にぴったりな卒業ソングだ。
収録曲
01夢の途中
現役セイシュン世代が手掛けた曲だからなし得る、フォークの揺るぎないリズムをベースに明るく真っ直ぐな未来への志を高らかに謳う、キラキラまぶしいメッセージ・ソング。『かいけつゾロリ』の劇場版アニメ主題歌。
02校庭に見つけた春
弟・直次郎が自身の中学卒業を記念して作った、メモリアル・ソング。青春期独特のもどかしさと拙さをハモンド・オルガンの音色で醸し出し、桜色した淡い恋の思い出を描く。MBS系『みんなの甲子園』テーマ・ソング。
03松山行フェリー
オリジナルは99年に逝去したフォーク歌手、村下孝蔵の代表曲。若い二人の切ない別離を、現代っ子の彼らが歌うと新しい趣きが感じられる。8thシングル「夢の途中/校庭に見つけた春」に収録。