ミニ・レビュー
2007年にロンドン響の首席指揮者に就任するゲルギエフが、同響と2004年5月に一気にライヴ録音したプロコフィエフの交響曲全集。プロコフィエフの音楽は、ロシア民族的なアプローチのほか、モダンでクールな演奏も可能だが、ここでは、ゲルギエフの野性味とロンドン響の優れた機能性とが高度な次元で組み合わされた見事な演奏に仕上がっている。どの交響曲を聴いても強烈に惹きつけられる。なお、交響曲第4番は1930年オリジナル版と1947年改訂版のどちらも収められている。
ガイドコメント
ゲルギエフが、2007年から首席指揮者に就任するロンドン響とライヴ録音した全集。プロコフィエフの交響曲全集の代表的録音となるだろう。日本盤には、第7番第4楽章終結部の別ヴァージョンが収録されている。
収録曲
プロコフィエフ:
[Disc 1]
01交響曲第1番ニ長調op.25「古典」
02交響曲第4番ハ長調op.112 (改訂版1947)
[Disc 2]
01交響曲第2番ニ短調op.40
02交響曲第3番ハ短調op.44
[Disc 3]
01交響曲第4番ハ長調op.47 (オリジナル版1930)
02交響曲第5番変ロ長調op.100
[Disc 4]
01交響曲第6番変ホ短調op.111
02交響曲第7番嬰ハ短調op.131
03交響曲第7番〜第4楽章 (終結部改訂版)