ミニ・レビュー
2005年デビュー・シングル「ポン・デ・リプレイ」でまたたくまにヒップホップのカリスマ・ティーンとなったリアーナ。この2作目では、ポップなアプローチでホットなダンスホール・レゲエからゆったりめのルーツ・レゲエまでのナンバーに、その旬の魅力を包みこんだ。
ガイドコメント
2005年にクイーン・オブ・ダンスホールと称されブレイクしたリアーナの2ndアルバム。カリビアン・ビーツ、R&B、ヒップホップやレゲエなどがミックスされたサウンドと伸びやかなヴォーカルが聴ける。
収録曲
01SOS
ソフト・セルの「汚れなき愛」をサンプリングしたことでも話題になった、メガヒット・ナンバー。思わず腰も動くようなダンサブルなメロディと、ネットリとしたリアーナの妖艶なヴォーカルに、一発でノック・アウトされること必至。
02KISSES DON'T LIE
レゲエのリズムにロック・テイストを取り込んだ、実験的な色合いが感じられるダンス・チューン。ロック風に歌うリアーナのヴォーカルが、レゲエのリズムと融合し、今までにない印象の曲に仕上がっている。
03UNFAITHFUL
同じくデフ・ジャム・レコードのトップ・シンガーであるニーヨがリアーナへ提供した、しっとりとしたバラード・ナンバー。若々しさの中に深い哀愁がこもっている彼女の不思議なヴォーカルに癒される。
04WE RIDE
あっさりとした雰囲気の、正統派R&Bチューン。軽妙なチキチキ音に乗ったリアーナの伸びやかなヴォーカルが、心地よい清涼感を運んでくれる。カラッと晴れた夏の日をイメージさせる、さわやかな楽曲。
05DEM HATERS
Dwane Husbandsをフィーチャーした、ゆったりとしたレゲエ・チューン。メロディに合わせたリアーナのユルいヴォーカルが、聴き手の気分をリラックスさせてくれる。夏の昼下がりに木陰で一服しながら聴きたい一曲。
06FINAL GOODBYE
ギターのストリングスと、グッと色っぽさを増したリアーナのヴォーカルが絡み合う、美しく切ないバラード・チューン。アイドル的な人気の高い彼女だが、曲ごとにその表情を変え、力量の高さを示している。
07BREAK IT OFF
当代一のレゲエ・シンガーかつ暴れん坊、ショーン・ポールをフィーチャーしたゴキゲンなダンス・ホール・レゲエ・チューン。フロアの熱狂が伝わってくるような、問答無用のパワフルな楽曲。
08CRAZY LITTLE THING CALLED LOVE
デビュー・アルバム『ミュージック・オブ・ザ・サン』でもコンビを組んでいたJ-Statusをフィーチャーした、ユル〜いレゲエ・チューン。ピッタリと息の合ったヴォーカルの掛け合いを聴かせてくれる。
09SELFISH GIRL
ユルいリズムが、聴き手の心にじんわりと心地よく広がるレゲエ・チューン。ゆったりとしたレゲエのリズムに心も身体も任せ、すっかりリラックスして歌うリアーナの姿が目に浮かんでくるようだ。
10P.S. (I'M STILL NOT OVER YOU)
別れた恋人への忘れられない想いを歌った、しっとりとしたバラード・ナンバー。切ない歌詞を、時に少女のように可愛らしいヴォーカルで、時に感情を込めた大人びたヴォーカルで歌うリアーナの歌唱力が発揮された傑作バラード。
11A GIRL LIKE ME
“私のような女の子に共感してもらいたい”という願いを込めた、アルバム・タイトルを飾るミディアム・チューン。強さや不安な気持ちが反映されたヴォーカルを聴くと、リアーナの存在をグッと身近に感じることが出来る。
12A MILLION MILES AWAY
ゆったりとしたピアノとアコースティック・ギターの旋律にグッと表現力を増したリアーナのヴォーカルが絡み合う、正統派のバラード・ナンバー。恋人への複雑な想いを綴った歌詞に、共感する女性は多いだろう。
13IF IT'S LOVIN' THAT YOU WANT - PART 2
原曲とは異なり、エキゾティックで危険な雰囲気が感じられる、1stアルバム『ガール・ライク・ミー』収録曲のリミックス。硬質な打ち込みと暗めの雰囲気は、ミッシー・エリオット辺りの影響か。開放的ないつものリアーナとは異なった印象を受けるナンバー。
14WHO YA GONNA RUN TO
ピアノの旋律とシンセサイザーが絡みあう、落ち着いた雰囲気のR&Bチューン。弾けるような勢いは抑えめで、いつもの派手な印象はないが、しっとりとしたリアーナのヴォーカルを楽しむことができる。
15PON DE REPLAY
リアーナの名を全世界に知らしめることとなった衝撃のデビュー・シングルのリミックス。彼女が持つ危険な魅力とキューティな少女性という二面性を存分に引き出した、好ミックスに仕上がっている。
16COULDA BEEN THE ONE
ゆったりとしたメロディに、これまたユルいリアーナのヴォーカルが乗った、アルバム『ガール・ライク・ミー』の雰囲気をそのまま表現したかのようなレゲエ・チューン。パンチ力はないが、リラックスしたい時のBGMにはもってこいのナンバーだ。