ミニ・レビュー
ムローヴァと今や人気ソリストとして大活躍のアンデルシェフスキーとが95年に録音したブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集。二人が共演をとても楽しんでいるのがわかる。その親密なアンサンブルから新鮮なブラームスが聴こえてくる。
ガイドコメント
ムローヴァの音楽表現に変化が現れ始めたころの演奏。いささかおのれのテクニックに寄りかかりすぎているとの批判を払拭する、ニュアンスと陰影に富んだ豊かな音楽を提示して、彼女への評価を変えさせたアルバム。
収録曲
ブラームス:
01ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調op.78「雨の歌」
02ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調op.100
03ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調op.108
演奏
ヴィクトリア・ムローヴァ(VN) ピョートル・アンデルシェフスキー(P)