ミニ・レビュー
解散1周年を記念してリリースされたシングルのカップリング曲およびアルバム収録曲で構成された編集盤。オフィシャル・ウェブでのリクエストに基づく選曲は、ファンなら納得するのでは。未公開写真ブックレット、レア音源2トラックも収録されている。
ガイドコメント
2005年4月に華々しく解散したZONEの、解散1周年記念企画盤。シングルのカップリング曲やアルバム収録曲をファンのリクエストによってセレクトした“裏ベスト”ともいえる1枚。
収録曲
01fortune
軽快に弾けたロックな8ビートの上で、次々と4人が歌声を廻していく。一生夢観るくらいなら、叶えたい現実へ思いきりぶつかっていけ。夢をつかもうとする女の子たちの秘めた決意が、力強く弾けていく。
02mind
その気にさえなれば、どんなことだってできる。その気で走り出せ、その気で元気だせ……。開放的かつ爽やかな楽曲へ乗せ、前へ進もうとする決意を元気に唄いあげていく。弱い心へ勇気のスパイスをくれる歌。
03風のはじまる場所
広げたばかりの真っ白なキャンバスへ、僕らはこれからどんな風景を描いていくのだろう。たった一度しかない長い人生の旅だからこそ、今の想いを全部描きあげていけ。小さな勇気与えてくれる、背中押しソング。
04愛花
愛という言葉の意味をわかってるつもりだったけど、あなたと出会い想いを育み始めて、本当の意味がわかった気がする……。哀愁味を帯びた楽曲の上で、恋の深い意味を知り始めていく模様を、ロマンチックに描きあげたナンバー。
05Once Again
あの丘まで一緒にいこう。夜空の星を捕まえにいこうよ。この恋を永遠に、一緒歩んでいきたいから、この手は離さない……。繋がり合った恋心を大切にしていきたい女の子の心模様が、優しく歌われていくナンバー。
06JET
風は今38度で二人を運んでゆく。冒頭から躍動的なビートの上で、ウキウキと弾む気持ちを明るくパワフルに描写。シンプルなロック・ビートの上で、喜びあふれた思いを高らかに唄いあげる。ライヴ風景の見える歌だ。
07GO!
激しいドラムロールの幕開け。ウキウキと気持ちを弾ませていくポップンロールな楽曲だ。ライヴでもメチャノリで一体化した空気を導き出していたように、無邪気にネアカに弾けたいときに聴きたくなる、フレッシュな元気ソング。
08Like
いつか2人が歳を取っても、同じ関係でいたいね。大好きな人を応援したいし、ズッと繋がりあっていたい。大好きな相手のことを後押して一緒に歩みたいと願い、想う歌。その心模様に胸キュンな気分。
09空想と現実の夜明け
スペイシーな幕開けから一転、歪んだギター・サウンドが激しいビートの上で躍動的な風景を描きあげていく。4人の歌声もパワフルにシャウト。ライヴの盛り上がり時には定番、ZONEのロックな姿を描きあげた逸品。
10ROCKING
クールな装いを持った歌声が、歌詞へ込めた女性の不安な恋心をリアルに描きあげていく。かなりロックなワイルドさを魅せながらも、サビメロではメロウな表情も描きあげていく。刹那に見せるロックな姿に、胸がキュンと痛む。
11For Tomorrow
楽曲や歌メロ自体は、空へ向かうような開放的な表情だが、歌詞では意外とナーバスな想いを描いている。だが、しっかり未来へ向う力へ変えていく内容になっているのが、彼女たちらしさ。求められるよりも求め続ける姿勢に共感できるナンバー。
12Sae Zuri
哀愁を帯びたギターの旋律、秘めた切ない想いを語るように囁く歌声。時には心が弱さに負けそうな時もある。そんなセンチな想いの中から、必死に明日を見つけようとしていく姿を表現。哀愁味を帯びた歌へ感涙な気分となるナンバー。
13H・A・N・A・B・I〜君がいた夏〜 (Ocean Version)
人気シングル・ナンバーを、アコースティックなスタイルでセルフ・カヴァー。テンポも若干落としてストロークしていくアコギの旋律の上で、それぞれが感情を込め、想いを唄いまわしていく。穏やかな歌模様が胸に沁みるナンバー。
14アルバム
哀愁を帯びたストリングスの音色からの幕開け。哀惜な感情を甦らせていくピアノの旋律の上で、思い出をアルバムの中へしまうように、旅立つための決意を切々と熱唱する、素敵な卒業ソングだ。
15旅立ち・・・
いろいろな経験を積み重ね、たくさん悩み葛藤もし、喜びも味わってきた。それでも次の扉を開けるために、新たな旅立ちを決意した……。これまでの経験を糧にしながら、未来へ羽ばたくための強い想いを切々と歌い上げるナンバー。
16一緒にいたかった
大好きな人に「最高の笑顔でサヨナラしよう」と歌う大きな愛で包み込むラヴ・ソング。歌詞の内容もさることながら、彼女たちの歌声も数段大人びており、女性としての優しさを感じさせる柔らかな空気を持ったバラード。