ミニ・レビュー
デビュー10周年を記念してリリースされたベストCD。全21曲を順を追って聴いていくと、あらためてヒット曲の多い人だなと感じる。それとつねに攻撃的な姿勢できた人なんだなとも。数日遅れでベストDVDも発売。新たにファンになった人には、いい入門編になる。
ガイドコメント
デビュー10周年を記念したベストCD。“アーカイブ(記録保存庫)”をテーマに、これまでリリースしてきたシングルすべてを網羅した、文字通り“究極の”ベスト盤となっている。
収録曲
[Disc 1]
01Albireo-アルビレオ-
7枚目となったオリジナル・アルバム『SEVENTH HEAVEN』からのリード・トラック。それまでのT.M.Rのパワーとセンスはそのままにヘヴィでダークな一面も覗かせた、新境地的ナンバー。
02蒼い霹靂 (JOG edit)
それまでの楽曲とは一線を画した異色のサウンドが特徴的。“T.M.R=吹き付ける風”というイメージを打ち破り、新機軸を見せつけたエポック・メイキングな一曲だ。井上秋緒による言葉遊びを多用した歌詞に要注目!
03BLACK OR WHITE? (version 3)
2000年4月にリリースした12thシングルは、西川貴教がT.M.Rとして活動を始める直前に浅倉大介のソロ・プロジェクトに参加した際の幻の楽曲をリ・アレンジした一曲。ノリの良いダンス・ナンバーに仕上がっている。
04BOARDING
2001年2月にリリースされた15thシングル。T.M.Rのシングルとしては異色のミディアム・テンポのラヴ・ソング。哀しい別れに遭遇した主人公を強く温かく励ます歌詞に、多くのファンが共感した勇気付けられる一曲。
05Burnin' X'mas
自分の気持ちも知らないで、彼の愚痴を言ったり、夜中に訪ねてきたりする“君”への想いを、苛立ちを込めながら歌い上げる。聖なる夜の力を借りて抑えていた感情を爆発させる、T.M.R.流クリスマス・ソング。
06独裁-monopolize-
浅倉大介プロデュースによるデビュー・シングル。恋人をどんどん独り占めしたくなってくる気持ちとの葛藤を歌った曲。パワフルながら泣き叫ぶようなヴォーカルが、“がんじがらめ”になっていく心情を訴えてくる。
07HEART OF SWORD-夜明け前-
軽快なリズムと硬質なサウンドが、物語の幕開けとなるような“夜明け前”を感じさせる。真っ直ぐなメロディと力強いヴォーカルが、何かへと向かうひたむきな姿を連想させる。男らしい情熱が伝わってくるナンバー。
08HEAT CAPACITY
09HIGH PRESSURE
“T.M.R=風”というパブリック・イメージを強烈に植え付けた、T.M.R初期の大ヒット・ナンバー。ハードなサウンドに乗った若干コミカルな歌詞を伸びのある高音を活かしたヴォーカルで聴かせる、これぞT.M.Rサウンド。
10HOT LIMIT
98年の夏にリリースされ、一生を風靡したT.M.R.の大ヒット・シングル。軽快なデジタル・ロック・サウンドに乗せて伸びのあるヴォーカルを聴かせる夏のお約束ナンバーだ。“T.M.Rといえば夏”のイメージを強く印象付けた名曲。
[Disc 2]
01ignited-イグナイテッド-
TBS系列で放映された人気アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の主題歌に起用された記念すべき20枚目のシングル。テクノ・ビートを基調にしながらもハードなギター・サウンドが心地よい疾走感たっぷりのナンバー。
02INVOKE
2002年10月にリリースされた17thシングルは、TBS系列で放送された人気アニメ『機動戦士ガンダムSEED』のオープニング・テーマ。スピード感あふれるサウンドに力強くも切ない歌詞を乗せた王道ロック・ナンバー。
03LEVEL 4
97年4月リリースの4th。それまで若干くすぶっていた感のあった彼が、この曲をもって全国的にブレイクした大ヒット曲。現在のT.M.Rサウンドの特徴であるハードなデジタル・サウンドがここで花開いた。
04魔弾-Der Freischu:tz-- DER FREISCHワTZ -
聴いているだけで思わず身体が動いてしまう、軽快でノリノリの14thシングル。少女マンガのセリフのように衒いのない一直線の歌詞をパワフルなヴォーカルで一気に歌いきる。西川のパフォーマーとしての才能を堪能できる。
05Out Of Orbit-Triple ZERO-
2002年2月リリースの16thシングルは、T.M.Revolutionの王道ともいえるハードなデジタル・ロック・ナンバー。爽快感たっぷりのサウンドに西川貴教の確かなヴォーカルがたまらなく気持ちよい一曲。
06THUNDERBIRD
98年10月にリリースされた9thシングルは、そのキャリアで初めて発表したバラード・シングル。西川貴教が持つ底知れぬヴォーカル力を堪能できる優しく美しい一曲。新境地を開いたナンバーとしてファンの間で人気が高い。
07臍淑女-ヴィーナス-
08vestige-ヴェスティージ-
「痕跡」という意味を持つタイトル通り、生きた証を刻むように歌い上げられる、血が滲んでくるかのようなヴォーカルが圧巻。ドラマティックなアレンジが悲しげなメロディを引き立て、生きることの壮絶さを演出する。
09Web of Night (English Version)
映画『スパイダーマン2』のエンディング・テーマ。叩きつけるようなビートに疾走感のあるメロディが乗った、スピーディなナンバー。息もつかせぬ派手なアレンジが、喧騒の中を走り抜けるヒーローを想像させる。
10WHITE BREATH
97年の夏、シングル「HIGH PRESSURE」の大ヒットで一躍J-POP界の寵児となったT.M.Rが、その勢いをそのままにリリースした冬の定番ソング。ベタベタの日本語詞をテクノ・サウンドに乗せて歌うスタイルが今でも新鮮!
11WILD RUSH
99年2月にリリースされた、まさにT.M.Revolution定番中の定番ナンバー。ドライヴ感たっぷりにビートの効いたサウンドはまさに“WILD”。T.M.Rの男らしさを前面に押し出した歌詞と相まって人気の高い一曲。