ミニ・レビュー
アメリカの国民的スターであるプライスとロッシーニの名手ホーンをメトに迎えた82年のガラ・コンサート・ライヴである。二人のレパートリーが異なるため初挑戦の役が多く興味深い。しっとりとしたノルマ像を描き出すプライスの堂々たる歌唱に感銘を受ける。
ガイドコメント
メトロポリタン歌劇場の、当時の2大スターを迎えた豪華な演奏会のライヴ録音。二重唱も含めたコンサートで、迫力十分な歌唱が堪能できる。レヴァインも、見事に二人を盛り上げて見事な手腕を発揮している。
収録曲
[Disc 1]
01歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」〜二重唱「妹よ、ご覧なさい」 (モーツァルト)
02歌劇「フィガロの結婚」〜「スザンナはまだ来ないのかしら…楽しい思い出はどこへ」 (モーツァルト)
03歌劇「ロデリンダ」〜「暴君よ、生きるのだ」 (ヘンデル)
04歌劇「リナルド」〜二重唱「待って!…駄目だ、惨い女よ」 (ヘンデル)
05歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲 (ヴェルディ)
06歌劇「アイーダ」〜二重唱「静かに!アイーダがやって来るわ」 (ヴェルディ)
[Disc 2]
01歌劇「コリントの包囲」〜「心配には及びません」 (ロッシーニ)
02歌劇「運命の力」〜「おお、神よ!平和を、平和を!」 (ヴェルディ)
03歌劇「ノルマ」〜序曲 (ベルリーニ)
04歌劇「ノルマ」〜二重唱「お呼びになりまして、ノルマ?…ごらんなさい、ノルマ、あなたの膝のもとにいる、かわいい子供たちを」 (ベルリーニ)
05歌劇「ユグノー教徒」〜「いえ、いえ、けっしてありません」 (マイヤベーア)
06歌劇「つばめ」〜「誰がドレッタの夢がどんなものかお分かりになって?」 (プッチーニ)
07歌劇「蝶々夫人」〜「あの桜の小枝を揺さぶって花の雨を浴びたいわ」 (プッチーニ)
演奏
レオンタイン・プライス(S) マリリン・ホーン(MS) ジェイムズ・レヴァイン指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団