ミニ・レビュー
意外にもglobeの初のミニ・アルバムとなるのが本作。新境地を開くラテン・フレイヴァーの(1)と(2)、これまでのglobeのイメージに近い(3)と(4)、CMソングとして使われている(5)と古いファンから新しいファンまで楽しめる内容。(3)〜(5)はLAでのセッション曲。
ガイドコメント
2006年8月リリースのミニ・アルバム。テレビCMソングとしても注目された「Soldier」をはじめ、キャッチーなメロディとKEIKOの高音ヴォーカルが生かされたglobeらしいポップな5曲を収録。
収録曲
01new deal
タイトルの由来は、ローズヴェルト大統領が世界恐慌を克服するために行なった“新規まきなおし政策”(=「ニューディール計画」)から。その名の通り、ラテン・フレイヴァーという新たな方向性を打ち出したトラックに仕上がっている。
02Please Please Please
シングル「new deal」のカップリングで、タイトル曲と同様、ラテン・フレイヴァーなトラック。しかし、サウンドはしっかりトランス・レイヴしているあたりが、デジタル・ロック、ガレージ、トライバルといったサウンドを自在に操る横断するglobeならではの個性を醸し出している。
03Hey Say Hey Yeah!!
まるで万華鏡のように曲調が目まぐるしく変化するハード・ロック・ナンバー。しっとりとしたヴォーカルからアッパーなハイトーン・ヴォイスまでを幅広く披露する、KEIKOの表現力豊かなヴォーカルにも注目だ。
04ALL HOPE
ダンサブルな打ち込み系サウンドというよりも、ライヴ感のあるバンド・サウンド色が強いポップ・ナンバー。初期のTM NETWORKを彷彿とさせる、浮遊感のある独特なコード感は、小室サウンドの真骨頂だ。
05Soldier (LA Session Version)
通算11枚目のアルバム『maniac』のオープニング・チューンは、フェンス・オブ・ディフェンスの北島健二のアコースティック・ギターがフィーチャーされたポップ・チューン。KEIKOのハイ・トーン・ヴォーカルも健在。