ミニ・レビュー
川本真琴、朝日美穂、もりばやしみほ(hi-posi)の三人によるユニットだから、“ミホミホマコト”。おまけにプロデュースは高橋健太郎、アートワークは信藤三雄て、90年代育ちにはたまらないじゃないッ! 猫なで声のかわいくて洒落たコーラス・ワークが期待を裏切りません。★
ガイドコメント
もりばやしみほ、朝日美穂、川本真琴によるコーラス・ユニット。明るいポップス、アメリカン・オールディーズ、「DNA」「1/2」のヒットで知られる川本真琴の書き下ろし楽曲を収めた、キュートでスペシャルな1枚に仕上がった。
収録曲
[Disc 1]
01I want to be loved
ミホミホマコトのテーマ・ソングともいうべきカラフルなガールズ・ポップ。弾むようなラテンのリズムと川本真琴のリード・ヴォーカルがまぶしい。オリジナルは1947年に全米第1位を獲得したサヴァンナ・チャーチルのナンバー。
02Gone The Rainbow
もりばやしみほのウィスパー・ヴォイスとツイストのビートが絡み合うスリリングなナンバー。1963年に発表されたピーター・ポール&マリーのオリジナル・ヴァージョンからは想像もつかない、もりばやしのラップが新鮮だ。
03Three Topazs
アルバム『ミホミホマコト』全曲に参加しているキーボーディスト、エマーソン北村の作編曲によるオリジナルのインストゥルメンタル。メンバー3人をトパーズになぞらえて、しっとりしたワルツに仕上げている。夕陽のようなオルガンの音色と夢見心地な3人のコーラスが印象的なナンバーだ。
04Sunset Blue
朝日美穂の書き下ろしによるオリジナル曲。「Hey, Joe」という呼びかけが懐かしい雰囲気を醸し出す歌詞、50年代のガールズ・グループを彷彿とさせるセンチメンタルなメロディが胸に迫る。ギターで斎藤誠が参加。
05ラバトでキャラメル
川本真琴が川本和佳名義で書き下ろしたオリジナル曲は、オルガンのロールが絶妙なポップ・ナンバー。スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズの「涙のクラウン」を思わせるイントロのリフに思わずニヤリ。彼女自身がプレイする軽やかなフルートも聴きどころだ。
06I want to be loved (japanese version)
アルバム『ミホミホマコト』の1曲目に収録されている同名曲の日本語詞ヴァージョン。バックのオケは同じだが、こちらは朝日美穂がリード・ヴォーカルを取っている。「愛されたいの」というタイトルどおり、ちょっぴりアダルトでセクシーな雰囲気が魅力。
[Disc 2]〈DVD〉
01I want to be loved
02Gone The Rainbow