May J. / All my girls

ミニ・レビュー

88年生まれの女性R&Bシンガーのデビュー作。大人の色香と強さを併せ持つ声に驚き。Crystal Kayのスムージーさと、MISIAのパンチ力を同時に楽しみたい人にオススメ。(7)では、男性レゲエ・シンガーKEN-Uと共演、双方歯切れの良い歌唱で楽曲がよりポップに。

ガイドコメント

キュートでダンスフルな“エキゾティカ・ビューティ”MAY J.のデビュー・ミニ・アルバム。6曲のオリジナル曲は、1曲ごとに旬のR＆B系プロデューサーたちとコラボした豪華なトラックとなっている。

収録曲

01MY GIRLS

70年代のディスコ・ミュージックを彷彿とさせるホーン・セクションとビッグ・ビート的なトラックがひとつになった、個性あふれるダンス・チューン。複雑なビートを乗りこなし、メロディをポップに響かせるヴォーカル・テクニックにも注目だ。

02MILLION WAYZ

2000年代のR＆Bの王道ともいえるミディアム・ダンス・トラック。緻密に構築されたリズム・アレンジはコアなクラブ・ユーザーにもしっかりとアピールするクオリティを備えており、聴く者を飽きさせることがない。

03Baby Close Your Eyes

スパニッシュ・テイストのアコースティック・ギターとラテンの雰囲気を漂わせるリズムが、センチメンタルな情感を生み出す。恋人に対する深い思いがたっぷりと含まれたリリック、切なさ全開のヴォーカルがグッと胸に迫ってくる。

04Good Tymez

しなやかで奥深いファンクネスをむんむんと感じさせてくれるベース・ラインを聴いた瞬間、思わず腰が動きそうになる。ファットなビートと軽快なポップ感を両立させた、ダンス・ポップ・チューン。キュートなイメージのヴォーカルも印象的。

05DESTINATION

パーカッシヴに飛び跳ねるビートのなかで、フロウ的なメロディをガッツリと刻んでいくヒップホップ／ソウル。“自分のやりたいことを追求して、運命を手に入れて”、というリリックからは、彼女の強いメッセージが伝わってくる。

06Thanx

スウィートなヴァイブレーションをたたえたメロディが、オーセンティックなソウル～R＆Bの要素を感じさせる、バンド・サウンドを中心としたバラード・ナンバー。好きな人に対する深い思いを映し出すヴォーカリゼーションも気持ちいい。

07Baby Eyes （MA$AMATIXXX Dancehall Mix）（feat.KEN-U）

ダンスホール・レゲエの最新鋭アーティスト“KEN-U”をフィーチャー。R＆Bの本質を軽やかに宿したMay J.のヴォーカルと日本人の感性をキープしたままレゲエのど真ん中を射抜くKEN-Uの歌声が、きわめて自然に溶け合っている。

タイアップ

アーティスト

May J.
1988年6月20日生まれ、東京都出身の歌手。神奈川県横浜市で育ち、日本、イラン、トルコ、ロシア、スペイン、イギリスのバックグラウンドを持つ。幼少よりダンス、ピアノ、オペラを学び、作詞、作曲、ピアノの弾き語りをこなす一方、TV番組の司会など……

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