ミニ・レビュー
東京生まれ、アイリッシュ系アメリカ人とのクォーターという女性シンガーの3作目のアルバム。フジ系のドラマ主題歌に使用されたポップな「Dear friend」でさらに世界が拡がった。プロモ・クリップとそのメイキングを収録したDVD付きの初回限定盤あり。
ガイドコメント
月9主題歌に起用された「Dear friend」を含む、Soweluの3rdアルバム。そのほか強力タイアップのシングル2曲も収録した、爽やかなポップ・チューンが満載の作品。
収録曲
[Disc 1]
01Dear friend
青空のような晴れ晴れとしたギターと弾けるブラスが映える、爽快なポップ・ナンバー。“最後に行き着くのはいつも友達”と元気に歌う彼女に、誰もが励まされること間違いない。フジテレビ系ドラマ『トップキャスター』主題歌。
02Crazy for you
“素直になりたいよ”という不安を吐き出したような詞を、キュートなヴォーカルで聴かせるアコースティック風ロック・ナンバー。アコギの切れのよいカッティングとエレキのやわらかい音色のアルペジオが、すっと耳になじんでくる。
03守るべきもの
メロウなピアノと浮遊感あるサウンドをバックに、優しさと愛に満ちたヴォーカルを披露するスロー・バラード。寄り添うようなストリングスは、歌をさらに美しく引き立てている。劇場版『ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ』主題歌。
04tomorrow
透き通ったスウィート・ヴォイスが“自分を信じて明日を生きていこう”という思いを伝えてくれる、ミディアム・バラード。落ち着いたサウンド・メイキングも秀逸な、曇った心に陽射しを浴びさせるような、明るく爽やかなナンバー。
05smile again
素朴なアコースティック・ギターの音を採り入れたミディアム・ナンバー。“最後に笑いたい”と歌う彼女の心は、優しさと愛に満ちた平穏な世界を見事に描き出している。弾むようなリズムをもたらす、舞踊曲風のアレンジも心地良い。
06DANCE
愛しい人への途切れることのない愛情を歌った、爽やかなポップ・ナンバー。跳ねるようなギター・サウンドに乗る陽気なヴォーカルは、“DANCE”するように弾んで、心をスカッと、晴れ晴れとした気分にさせてくれる。
07Flyer
アコースティック・ギターによるシンプルなアルペジオと温かみのある彼女のヴォーカルが、ほのぼのとした空気を生み出す柔らかなポップ・ナンバー。“恐れずに日々歌っていこう”という気持ちを、ピュアに描いた佇まいが心地良さをもたらしている。
08cry
アコースティック・ギターの優しい音色と彼女の紡ぎ出す言葉がほどよく融け合うセンチメンタルなナンバー。奥行きを感じるストリングスとノスタルジックなコーラスの響きが、別れた恋人との思い出に心を痛めながらもいつか輝けるはずと綴る詞を、より感傷的に描いている。
09Let's go faraway
彼女自身の多重コーラスが気持ちよく溶け込み、より深く進化していくSoweluの音楽性を象徴するような10thシングル曲。夏を意識しているからか、いつもにも増して太陽のような明るさと彼女特有のキュートさが前面に出ている。
10君の気配
愛する君の“気配”が現実になれば……と願う、美しくも儚いバラード・ナンバー。悲しみを彩るピアノの旋律とヴァイオリンが、心痛な表情を漂わせているが、天に手を伸ばすような悲痛な想いをみせながら吐き出すように歌う、彼女の新たな面がうかがえる。
11without you
彼女の優しさがあふれるヴォーカルがいっそう切なさを感じさせるミディアム・バラード。別れた相手を想いながら、“いつか 思い出になれ”という前向きな気持ちを綴った彼女のヴォーカルは、やわらかく心を包み込むようだ。
12Pride
不安な気持ちを表現したシリアスなギター・サウンドのイントロから、サビの解き放たれるような爽やかなヴォーカルへの展開が清々しいポップ・ナンバー。“誇り”を胸に進むさまを見事に表わした力強いブリッジが心地良いアクセントとなって、楽曲にメリハリをつけている。
13to YOU
[Disc 2]〈DVD〉
01Dear friend
02守るべきもの
03Making of “Dear friend”