ミニ・レビュー
サンバのリズムを攻撃的に取り入れながら、新たなDragon Ash節を響かせる表題曲のインパクトといったら。乾いていながら、しかしどこか裏側でじっとり汗ばんでいるような、彼ら独特のサウンドがラテンの概念を超えたタイム感を刻んでいく挑戦的な楽曲だ。
ガイドコメント
アコースティック・ギターをフィーチャーしたラテン・グルーヴに叙情的なメロディがのったアッパー・チューン。今回は全編日本語詞なので、彼らのメッセージがダイレクトに響く。
収録曲
01Ivory
ラテン調のギターが映える、サンバのリズムを採り入れたダンサブルなナンバー。ついつい体が動いてしまうような楽しさあふれる仕上がりだが、渋さを蓄えたヴォーカルには、己を掘り下げていくストイックなロック魂がしっかりと健在している。
02grief for a while
“非の打ち所がないバンド・サウンド”によって、迫力も倍増。体から並々ならぬエネルギーを捻り出すようなヴォーカルとそれを支える楽器隊の切実さが、妥協せず前に進んできた彼らの姿を描き出すかのようだ。
03F.C.Fellows
彼らのサッカーに対する熱い想いによって生み出された楽曲。ブラジル民族楽器を採り入れたサウンド・プロダクションが楽しい雰囲気を醸し出していて、サッカー少年がボールを追っている微笑ましい情景を思い浮かべてしまう。