ミニ・レビュー
いわゆるピリオド楽器演奏の先駆的なもの。使用楽譜や奏法の点で古さを指摘する声もあるが、最近の同傾向の刺激に慣れてしまった耳にはかえって新鮮に響く。何よりも奏者たちの邪心のない、素直な心持ちが反映され、素朴で温かい味わいがあふれているのが良い。
ガイドコメント
ピリオド楽器による先駆的なモーツァルトの交響曲録音として、改めてその価値の再評価がなされている録音。発売当初も、新しい響きによる画期的な演奏として高く評価された。いまだにその価値は減じていない。
収録曲
モーツァルト:
[Disc 1]
01交響曲第33番変ロ長調K.319
02交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」
03交響曲第36番ハ長調K.425「リンツ」
[Disc 2]
01交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」
02交響曲第39番変ホ長調K.543
03ヴァイオリンとオーケストラのためのロンド ハ長調K.373
[Disc 3]
01交響曲第40番ト短調K.550
02交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
演奏
コレギウム・アウレウム [2] (3)フランツヨーゼフ・マイアー(VN)
録音
[1] (1)72. (2)(3)80.6 [2] (1)(3)77.9 (2)77.6 [3] (1)7