ミニ・レビュー
“古楽器を使いつつも、奏法は20世紀的”という折衷的なスタイルは、古楽器演奏復興の黎明期ならではの所産。ヴィブラートをめいっぱい使った弦楽器の豊麗な響きなど、今日の古楽器演奏における禁じ手が、皮肉にもこの演奏の独自性を顕著にしている。
ガイドコメント
「グラン・パルティータ」は2度目の録音。「ハフナー」は、70年録音のピリオド楽器での最初期のモーツァルト録音のひとつ。コレギウム・アルレウム自体の成熟もうかがえる、興味深いアルバム。
収録曲
モーツァルト:
01セレナード第4番ニ長調K.203 (189b)「コロレド伯セレナード」
02行進曲ニ長調K.237 (189c)
03セレナード第5番ニ長調K.204 (213a)
04行進曲ニ長調K.215 (213b)
05セレナード第7番ニ長調K.250 (248b)「ハフナー」
06セレナード第10番変ロ長調K.361 (370a)「グラン・パルティータ」
075つのコントルダンスK.609
録音
(1)(2)83.6 (3)(4)82.6 (5)70.5 (6)81.2 (7)79.10