ミニ・レビュー
小山田圭吾、久しぶりのシングルである。なんと5年ぶり。(2)はボーダフォンのCMでがんがん流れてたので、その“とんがりぶり”をすでに耳にしている人も多い思うが、表題曲は素朴なメロディに乗せて“We Need Music”とささやきかけるポップ・ソングだ。
ガイドコメント
オリジナル作品としては、2001年のアルバム『point』発売以来、5年ぶりに活動を再開したCornelius。本作は、アルバムに先行した2006年の第1弾シングル。
収録曲
01Music
2001年のアルバム『point』以来の5年ぶりのオリジナル・ナンバーは、スラップ・ベースをフィーチャーしたアコースティック・チューン。左右に振られたアコースティック・ギターが折り重なり、ステレオ効果をより鮮明に出している点はラウンジ風か。
02Gum
伊東美咲が出演のボーダフォンCMソング。オルタネイティヴなヘヴィ・サウンドと言葉を細かな音節で区切ったヴォーカルが生む実験的なサウンドは、名作『Fantasma』に通じるものがある完成度だ。
03Clap&Whistle&Walking
生のハンド・クラップをバックにリズミカルに配置した、実験的なインストゥルメンタル・ナンバー。実験的とはいえ、フルートと口笛や本物の鳥の鳴き声などのサンプリングの音色がキュートで、耳なじみよく仕上がっている。
04The Star Spangle-Gayo
最初の30秒がアコースティック・ギターのソロ。あとはハーモニクスを合図に10分以上にわたるワン・ノートのノイズが続く。さらに、20分以上の無音のあと、シンセのノイズSEが5分流れる……という、実験的なサウンドのナンバー。