ミニ・レビュー
21歳のチェリストのデビュー・アルバムは、誰もが耳にしたことのある美しいメロディ集となった。低音のやわらかく包み込むような響きから、高音の艶やかでしっとりとした抒情を漂わせる音色が、何と心地よいことだろうか。清流に咲く花のように瑞々しい。
ガイドコメント
桐朋学園大学3年在学中で、美人の大型新人として期待されてのデビュー・アルバム。チェロという楽器の魅力と親しみやすいロマン派の名曲を集め、彼女の音楽性とテクニックが味わえる構成となっている。
収録曲
01妖精の踊り (グルック)
02白鳥 (サン=サーンス)
03わが母の教え給いし歌op.55-4 (ドヴォルザーク)
04シチリアーノ (パラディス)
05感傷的なワルツop.51-6 (チャイコフスキー)
06ノクターンop.19-4 (チャイコフスキー)
07タランテラop.33 (ポッパー)
08カヴァレリア・ルスティカーナ・ファンタジー (マスカーニ)
09夢のあとに (フォーレ)
10「スペイン舞曲」〜アンダルーサ (グラナドス)
11亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル)
12愛の言葉 (カサド)
13ヴォカリーズop.34-14 (ラフマニノフ)
14アルバムの一葉 (シャブリエ)
15アダージョとアレグロop.70 (シューマン)
16鳥の歌 (カタロニア民謡) (カザルス編)