アルバム・タイトルである“Pop Up！”をテーマにした、これから飛び出す数々の曲へのワクワク感を盛り上げる、プロローグ的なトラック。さまざまなジャンルを採り入れてスクラップのようにつなぎ合わせた、ヒップホップ風のダンス・ナンバー。

HOME MADE 家族のMICROが作詞・作曲・編曲、さらにはコーラス＆ヒューマン・ビートボックスをも担当している。メンバー紹介を交えたリレー・ヴォーカルが圧巻なナンバーで、「飛び立つ時だ」という歌詞には、緊張感や未来への期待感が表われている。

シンプルなディスコ・ビートに合わせて、焦りや空回り、ちょっと冴えない心情などを明るく爽やかに歌っている。日常を切り取ったような等身大の恋愛模様が、情けないけど微笑ましい。ちりばめられた言葉遊びとコーラス・ワークが、清涼剤のような清々しさをプラスしているナンバーだ。

タイトル通り「“Simple”に人を愛したい」 という真摯な願いを込めた、ハート・ウォーミングなポップ・ナンバー。ピアノとストリングスが夕暮れの情景を思わせ、心の奥底までじんと切ない気持ちにさせられる。

ナイス橋本が楽曲提供したナンバー。韻を踏んだリリックや太陽の光がきらめく情景を描いた詞など、すべてがゴキゲンなサマー・サルサ。ブレイクで登場する夏のキーワードを敷き詰めたラップが、全体的にのんびりとしたムードの曲を引き締めている。稲垣・草〓・香取のみがヴォーカルで参加。

アコースティック・ギターとパーカッション、憂いを秘めて泣くように響くワイゼンボーンの音が、ウッディかつフォーキー。「モアイ」というタイトルは、どんなに激しい雨の日でも立ち続けていたいというイメージから。一つの決心が海を越え、はるか異国の遺跡へと繋がっていく。

一聴するとロック調ダンス・ナンバーのようだが、歪んだギターと4つ打ちのベース・ラインはファンキーそのもの。真夜中にも関わらず、何度でも電話をかけてしまうという、情熱的な恋人同士の姿をアダルトな魅力たっぷりに歌っている。

呟くような淡々としたヴォーカルに、ギターとパーカッションが叩き出す、哀愁のメロディがしっとりと沁みるミディアム・ナンバー。迷いながらも前向きに生きていこうとする男の気持ちを歌った歌詞が、いとおしいほどの共感を呼ぶ。

Aqua Timezが楽曲を提供。疾走するサビのパンキッシュなリズムに乗る重いギターとドラムが、“がむしゃらにまっすぐ生きていこう”という不器用な気持ちを表現しているようだ。前半はロック調、後半はレゲエ調など、さまざまな音楽要素を採り入れているナンバー。

ピアノ・ソロに木村拓哉のヴォーカルが絡み、思わず耳をそばだててしまうイントロ。そこにR＆B風の打ち込みとコーラスが入り、徐々にソウルフルなテイストが増していく。5人のリレー・ヴォーカルとハーモニーを存分に生かした、ブラック・ミュージックの香りが漂うバラードだ。

資生堂「TSUBAKI」CMメッセージ・ソングでおなじみの、日本中の女性に勇気と元気を与えたハッピーな応援ソング。飾るだけではない女性の真の美しさを称えた詞や「WELCOME ようこそ日本へ〜」というアップ・テンポで快活なメロディは、多くの人が耳にして、口ずさんだ。

中居正広と浦嶋りんこのデュエット。しっとりしたピアノ・バラードと思いきや、曲調が一変してブレイクビーツへとなだれ込む。2人の掛け合いが激しい愛をエモーショナルに表現し、ラストでは再びバラードへとゆるやかに展開していく、トリッキーなナンバー。

木村拓哉のソロ。作詞には“Elvis Woodstock”ことリリー・フランキーが参加。木村の歌唱力と甘美な声がじっくりと堪能できるスロー・ナンバーで、宇宙のように大きな愛に包まれることの幸せを熱っぽく、豊かなヴォーカル・ワークを駆使して歌っている。

60年代に日本でも大ヒットし、その後も愛聴されてきたナット・キング・コールの不朽の名作を、稲垣吾郎がソロでカヴァー。原曲より親しみやすいジャズ風ポップスのアレンジは、小西康陽によるもの。途中の、リスナーに語りかけるようなセリフには、思わずクスリとさせられる。

草〓剛のソロ。沢田研二の1979年の大ヒット曲を、韓国語を交えた大胆なアレンジでカヴァー。体当たりで歌うさまが曲のダイナミックな印象とピタリと合い、オリジナルのイメージを崩していない。エレクトリックなピコピコ音が懐かしさを漂わせ、どこか宇宙的だ。

香取慎吾と倖田來未のデュエット・ナンバー。ヒップホップとR＆Bをミックスさせたようなサウンドがスマートでダンサブル。だが、詞の内容は「絆を大事にしよう」というきわめて古風なメッセージで、力強く艶やかな2人のハーモニーが好相性をみせている。